マヌカハニー、ギー、ホールフード系マルチ、エビデンス弱いけど私が選ぶ理由

マヌカハニー、ギー、ホールフード系マルチ、エビデンス弱いけど私が選ぶ理由

エビデンス重視の時代。

「効果がある」と言われているものを調べると、実はエビデンスが弱かったり、in vitro(試験管内)の研究だけだったりすることがある。

今日は、私が愛用しているけど「エビデンス弱いの分かってる」アイテムについて、正直に書いてみようと思う。

調べた上で選んでいる

最初に言っておきたいのは、私は「なんとなく」で選んでいるわけじゃないということ。

ちゃんと調べてる。PubMedで論文を検索して、どんな研究があるのか、どの程度のエビデンスなのかを確認している。カモミールとエプソムソルトの睡眠習慣を書いたときも、エプソムソルトの経皮吸収のエビデンスが弱いことを正直に書いた。

その上で、「エビデンスは弱いけど、害がないなら好きなもの選んでいい」というのが私のスタンス。

続けられること、気分が上がること。それも効果のうちだと思ってる。

マヌカハニーとMGOの話

マヌカハニーを使い始めたきっかけは、のどが痛いときに「蜂蜜がいい」と聞いたから。

調べてみると、マヌカハニーの抗菌作用はMGO(メチルグリオキサール)という成分によるものだと分かった。レビュー論文(Mandal & Mandal, 2011)によると、マヌカハニーは「non-peroxide honey」として、通常の蜂蜜とは異なる抗菌メカニズムを持っている。

でも、正直に言うと気になる点もある。

消化シミュレーション研究(Daglia et al., 2013)では、マヌカハニーのMGO濃度は消化後に低下することが分かっている。MGOが消化酵素と反応してしまうから。つまり、経口摂取でMGOがどこまで効果を発揮するかは不明確なんだよね。

さらに、副鼻腔炎に対するマヌカハニー洗浄のRCT(Ooi et al., 2019)では、安全性は確認されたものの、抗生物質療法より優れているという結果は出なかった。

それでも使う理由

「MGOの効果は調べた。日常使いにはコスパ悪いのも分かってる」

これが私の正直な気持ち。

でも、のどが痛いときにスプーン1杯のマヌカハニーをなめる習慣が好きなんだよね。温かいお湯に溶かして飲むのも好き。

エビデンスの強さで言えば、創傷治癒(傷の治療)には医療グレードのマヌカハニーが使われていて、そちらはエビデンスがある。でも、日常摂取の健康効果となると、エビデンスは限定的。

それを分かった上で、害がないなら続けていいと思ってる。

ギーとアーユルヴェーダの知恵

ギー(澄ましバター)を使い始めたのは、「中鎖脂肪酸が〜」という話を聞いたから。

調べてみると、ギーはアーユルヴェーダで数千年間、治療薬として使われてきた歴史がある。でも、現代的なエビデンスはどうなのか。

レビュー論文(Sharma et al., 2010)を読んで分かったことがある。

動物実験では結果がまちまち。一般的なラットでは血清コレステロールや中性脂肪に影響がなかったけど、遺伝的素因を持つラットでは中性脂肪が上昇した。つまり、個人差がありそう。

興味深いのは、インドの農村部の疫学研究で、ギーをより多く摂取した男性で冠動脈疾患の有病率が有意に低かったという報告があること。ただし、これは観察研究であって因果関係を示すものではない。

論文の結論は「文献データは、一般集団におけるギーの適度な摂取の有害な影響という結論を支持しない」というもの。

私がギーを選ぶ理由

正直、ギーのエビデンスは動物実験と観察研究が中心で、RCTは限定的。

でも、料理に使う理由がいくつかある。

1. 煙点が高い

バターより煙点が高いので、高温調理に向いている。これは実用的なメリット。

2. 乳固形分が除去されている

乳糖や乳タンパクがほとんど除去されているので、乳製品に敏感な人でも使いやすい。

3. 香りと風味

独特のナッツのような香りが好き。料理に深みが出る。

「アーユルヴェーダの知恵を借りている」という感覚も、私にとっては価値がある。プラシーボかもしれないけど、プラシーボも効果のうちだと思ってる。

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ホールフード系マルチビタミンの吸収率問題

Garden of Lifeのホールフード系マルチビタミンを使っている。

「吸収率で合成に負けるの知ってる。でも食べ物に近い安心感」

これも正直な気持ち。

調べてみると、ビタミンEの天然形(RRR-α-トコフェロール)と合成形(all-rac)の比較研究がある。Lodge(2005)によると、生物学的利用能比は約1.36:1。つまり、天然形の方が少し良いけど、劇的な差ではない。

むしろ問題なのは、「ホールフード系マルチビタミン vs 合成マルチビタミン」を直接比較した研究がほとんど存在しないこと。

立体異性体のレビュー(Jensen & Lauridsen, 2007)では、合成ビタミンEの半分を占める2S形は生物学的利用能が非常に限定的だと報告されている。でも、これはビタミンE単体の話であって、マルチビタミン全体の話ではない。

それでもホールフード系を選ぶ理由

1. 「食べ物に近い」という安心感

科学的に見れば吸収率で合成に負けることもある。でも、原材料欄を見たときに野菜や果物の名前が並んでいると、なんとなく安心する。

2. 続けやすい

「これは食べ物だ」と思えると、サプリを飲む心理的ハードルが下がる。私にとっては続けられることが大事。

3. 害がない

少なくとも、ホールフード系だから危険ということはない。エビデンスが弱いのは「効果が不明」であって「害がある」ではない。

「エビデンスだけじゃない」という選択

効率だけを考えたら、もっと良い選択肢があるかもしれない。

マヌカハニーより安い蜂蜜でいいかもしれないし、ギーよりオリーブオイルの方がエビデンスは強い。合成マルチビタミンの方が吸収率は良いかもしれない。

でも私は、調べた上で「これが好き」と思えるものを選んでいる。

判断基準を整理すると:

  1. 続けられるか(習慣として取り入れやすいか)
  2. 害がないと確認できているか(安全性)
  3. 気分が上がるか(QOL向上)
  4. 天然由来・オーガニックか(私の好み)
  5. 価格(続けられる範囲で)

エビデンスの強さは、この中では優先順位が低い。「害がない」ことは確認するけど、「効果が証明されている」ことは必須条件じゃない。

まとめ

マヌカハニー、ギー、ホールフード系マルチビタミン。

どれもエビデンスは強くない。MGOの抗菌作用は主にin vitro、ギーは動物実験と観察研究が中心、ホールフード系と合成の直接比較はほとんどない。

それを分かった上で、私は選んでいる。

「調べた上で、害がないなら好きなもの選んでいい」

これが私のスタンス。

エビデンス重視の人には物足りないかもしれないし、効率重視の人には無駄に見えるかもしれない。でも、続けられること、気分が上がること。それも私にとっては大事な「効果」なんだよね。

今回紹介したアイテム

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結城 優衣

QOL研究家。エビデンス弱いのは分かった上で、QOL込みで選ぶ。続けられること、気分が上がることも効果のうちという考え。

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