L-テアニンの効果と選び方【集中力・リラックス】 (L-Theanine)

L-テアニンサプリの効果を論文に基づいて解説。カフェインとの併用効果、α波増加、リラックスした集中状態への効果。

📊 エビデンスサマリー

カフェインとの併用で認知機能に小〜中程度の効果(SMD 0.2-0.5)。α波増加でリラックスした覚醒状態。単独での効果は不確実。

エビデンスレベル: 中(RCT・システマティックレビュー)

形態別比較

形態 吸収率 特徴 おすすめ用途
Suntheanine(サンテアニン) 特許製法、純粋なL-テアニン、最も研究が多い 汎用(推奨)
AlphaWave ブランド原料、200mg高用量 リラックス重視
L-テアニン+カフェイン 相乗効果を狙う組み合わせ 集中力重視
一般的なL-テアニン 安価、品質にばらつき コスパ重視

L-テアニンとは

L-テアニン(L-Theanine)は、緑茶に含まれるアミノ酸。リラックス効果と集中力向上を両立させる「calm focus(穏やかな集中)」を実現するとされ、カフェインとの組み合わせが特に注目されている。

脳波研究ではα波を増加させることが確認されており、これはリラックスした覚醒状態を示す。

カフェイン+L-テアニンの効果(メタアナリシス)

2025年のメタアナリシスは、50のRCTを分析(15がメタアナリシス対象)。

アウトカム効果サイズ(SMD)結論
数字監視タスク精度0.20有意
注意切替タスク精度0.33有意
選択反応時間-0.48改善傾向
全体的な気分0.26改善傾向

効果サイズは「小〜中程度」。劇的な効果ではないが、統計的に有意。

個別RCTの結果

Owen et al., 2008

古典的なRCT。カフェイン50mg+L-テアニン100mg。

  • 注意切替タスク: 60分後に速度と精度が向上
  • 主観的覚醒度: 60分後に上昇
  • 気が散りにくさ: 60分・90分後に改善

Haskell et al., 2008

二重盲検RCT。カフェイン150mg+L-テアニン250mg。

  • 単純反応時間の改善
  • ワーキングメモリ反応時間の改善
  • 「疲れ」評価の低下、「覚醒」評価の上昇

Giesbrecht et al., 2010

44人の若年成人。カフェイン40mg+L-テアニン97mg。

  • タスク切替精度: p < 0.01で有意に向上
  • 主観的覚醒度: p < 0.01で有意に上昇

作用機序

L-テアニンの作用

  • α波増加: リラックスした覚醒状態
  • グルタミン酸再取り込み阻害
  • GABA-A受容体への作用(神経保護効果)

カフェインとの相乗効果

  • カフェインの覚醒効果 + L-テアニンのリラックス効果
  • カフェインによる「ジッター」(不安・動悸)をL-テアニンが緩和
  • 「calm focus(穏やかな集中)」状態を実現

批判的な視点(重要)

2025年の批判的レビューは警告を発している。

「L-テアニンへの関心は急上昇しているが、厳格な臨床試験は不足している」 「α波増加、ストレス・不安軽減、睡眠改善の研究結果はしばしば一貫性がない」

注意点:

  • 研究の多くがユニリーバ(紅茶メーカー)の資金援助
  • L-テアニン単独での効果は不確実
  • カフェインとの併用で効果が出やすい

用量と比率

研究で使用された用量:

研究カフェインL-テアニン比率
Owen 200850mg100mg1:2
Giesbrecht 201040mg97mg約1:2.4
Haskell 2008150mg250mg1:1.67

推奨用量

  • L-テアニン: 100-250mg
  • カフェイン: 40-150mg(コーヒー1杯は約100mg)
  • 比率: 約1:2(カフェイン:L-テアニン)

摂取タイミング

  • 集中したい30-60分前に摂取
  • 効果は1-2時間後にピーク
  • カフェインを含むため午後遅い時間は避ける

おすすめ製品

Suntheanine配合(最も研究が多い)

Doctor's Best L-テアニン Suntheanine配合

Suntheanine®原料。1粒150mg。最も研究が多いブランド。

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L-テアニン+カフェイン(組み合わせ)

Sports Research L-テアニン&カフェイン

L-テアニン200mg+カフェイン100mg。理想的な比率1:2。

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コスパ重視

NOW Foods L-テアニン

1粒200mg。60粒入り。安価な選択肢。

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注意点

  • カフェイン感受性: 組み合わせ製品はカフェインを含む
  • 妊娠中・授乳中: 安全性データ不足
  • L-テアニン単独の効果は不確実: カフェインとの併用が推奨

まとめ

  1. カフェインとの併用で効果的 - 単独より組み合わせ
  2. 効果サイズは小〜中程度 - SMD 0.2-0.5
  3. 注意切替・覚醒度に効果 - メタアナリシスで確認
  4. α波増加 - リラックスした集中状態
  5. カフェイン:L-テアニン = 1:2 - 研究で使用された比率
  6. 過度な期待は禁物 - 「ハイプに注意」という批判的レビューあり

関連成分

L-テアニンと相性の良い成分や、一緒に摂取されることが多い成分を紹介します。

よくある質問

Q. L-テアニンは単独で効果がある?

単独での効果は不確実という研究があります。カフェインとの併用(比率1:2)で効果が出やすいとされています。

Q. L-テアニンとカフェインの最適な比率は?

研究では「カフェイン:L-テアニン = 1:2」が多く使われています。例えばカフェイン100mg + L-テアニン200mgの組み合わせです。

Q. L-テアニンはいつ飲むのがベスト?

集中したい30〜60分前に摂取します。効果は1〜2時間後にピーク。カフェインを含む場合は午後遅い時間は避けましょう。

Q. 緑茶を飲めばL-テアニンは摂れる?

緑茶にはL-テアニンが含まれますが、サプリほどの量は摂れません。研究で使用される100-250mgを摂るには大量の緑茶が必要です。

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