ビタミンDサプリの選び方【睡眠・免疫・骨の効果】 (Vitamin D3)
ビタミンDサプリの効果を論文に基づいて解説。睡眠の質改善、免疫機能、骨の健康への効果と、D3・K2の選び方。
📊 エビデンスサマリー
睡眠の質をPSQIで-1.3〜-2.3ポイント改善(メタアナリシス)。骨・免疫への効果も確立。日本人の多くが不足。
エビデンスレベル: 高(メタアナリシス・複数RCT)
形態別比較
| 形態 | 吸収率 | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
| D3(コレカルシフェロール) | 高 | 体内で生成される形態と同じ、吸収効率が高い | 全般(推奨) |
| D2(エルゴカルシフェロール) | 中 | 植物由来、D3より効率が低い | ヴィーガン |
| D3+K2 複合 | 高 | カルシウム代謝を最適化 | 骨の健康重視 |
ビタミンDとは
ビタミンDは脂溶性ビタミンで、日光を浴びることで皮膚で合成される。骨の健康に必須なだけでなく、免疫機能、睡眠、気分にも関与している。
日本人の多くがビタミンD不足と言われており、特に冬場や室内生活が多い人は不足しやすい。
睡眠への効果(メタアナリシス)
PSQI(睡眠の質指数)の改善
2022年のメタアナリシスは、19研究を分析。
| 指標 | 効果 | 統計 |
|---|---|---|
| PSQI | -2.33 | 95%CI: -3.09〜-1.57, p < 0.001 |
I² = 0%(研究間の異質性がない)で、一貫した結果が得られている。
別のメタアナリシスでもPSQI -1.32の改善が確認されている(p = 0.04)。
睡眠の各パラメータへの効果
| パラメータ | 効果 |
|---|---|
| 入眠潜時 | SMD -0.24(早く眠れる) |
| 中途覚醒 | SMD -0.30(途中で起きにくい) |
| 総睡眠時間 | SMD +0.23(長く眠れる) |
| 睡眠効率 | +2.58分 |
メカニズム
- ビタミンD受容体が睡眠調節領域に存在 - 視床下部、脳幹など
- セロトニン・メラトニン経路 - トリプトファン水酸化酵素を活性化
- 炎症の抑制 - 慢性炎症は睡眠の質を低下させる
骨・カルシウム代謝(確立されたエビデンス)
ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、骨の健康に必須。これは最も確立されたエビデンスだ。
- 骨粗しょう症予防
- 骨折リスクの低減
- カルシウムの腸管吸収を2-4倍に増加
免疫機能
ビタミンDは免疫細胞にも作用する。
- 呼吸器感染症リスクの低減(メタアナリシスで確認)
- 自己免疫疾患との関連
- 炎症の調節
ただし、「免疫力アップ」という曖昧な表現には注意。具体的なエンドポイントで評価すべきだ。
D3 vs D2
| 特徴 | D3(コレカルシフェロール) | D2(エルゴカルシフェロール) |
|---|---|---|
| 由来 | 動物(羊毛、魚) | 植物(キノコ) |
| 体内での効率 | 高い | 低い |
| 血中濃度上昇 | 優れる | 劣る |
| 推奨 | 一般的に推奨 | ヴィーガン向け |
D3はD2より2-3倍効率的に血中25(OH)D濃度を上げる研究がある。特別な理由がなければD3を選ぶ。
K2との併用
ビタミンDはカルシウムの吸収を高めるが、K2はカルシウムを骨に運び、動脈への沈着を防ぐ。
D3+K2の組み合わせが、カルシウム代謝を最適化する理想的な組み合わせとされている。
用量の目安
| 目的 | 用量 |
|---|---|
| 維持(欠乏なし) | 1,000-2,000 IU/日 |
| 不足時の補充 | 2,000-4,000 IU/日 |
| 欠乏時(医師の指導下) | 5,000+ IU/日 |
上限: 4,000 IU/日(長期)が一般的な安全上限とされるが、短期間なら10,000 IUまで安全という研究もある。
理想的には血中25(OH)D濃度を測定して、個人に合った用量を決めるのがベスト。
摂取タイミング
- 朝に摂取がおすすめ(夜だとメラトニン産生に干渉する可能性)
- 食事と一緒に(脂溶性なので吸収が良くなる)
おすすめ製品
D3単体(コスパ重視)
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D3+K2複合(推奨)
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注意点
- 過剰摂取: 長期間の高用量は高カルシウム血症のリスク
- 血中濃度測定: 理想は30-50 ng/mLを維持
- サルコイドーシス等: 一部の疾患では禁忌
まとめ
- 睡眠の質改善: PSQI -1.3〜-2.3(メタアナリシスで確認)
- 骨・カルシウム代謝: 最も確立されたエビデンス
- 免疫機能: 呼吸器感染症リスク低減
- D3を選ぶ: D2より効率的
- K2と併用: カルシウム代謝を最適化
- 朝・食事と一緒に: 吸収と体内リズムを考慮
関連成分
ビタミンDと相性の良い成分や、一緒に摂取されることが多い成分を紹介します。
❓ よくある質問
Q. ビタミンD3とD2はどちらがいい?
D3(コレカルシフェロール)がD2より2〜3倍効率的に血中濃度を上げます。特別な理由(ヴィーガンなど)がなければD3を選びましょう。
Q. ビタミンDはいつ飲むのがベスト?
朝に食事と一緒に摂取するのがおすすめです。脂溶性なので食事と一緒だと吸収が良くなります。夜だとメラトニン産生に干渉する可能性があります。
Q. ビタミンDとK2は一緒に摂るべき?
はい、D3+K2の組み合わせが理想的です。ビタミンDはカルシウム吸収を高め、K2はカルシウムを骨に運び、動脈への沈着を防ぎます。
Q. ビタミンDの適正量は?
維持目的で1000〜2000IU/日、不足時は2000〜4000IU/日が一般的です。理想的には血中濃度を測定して個人に合った量を決めるのがベストです。


