BCAAサプリの効果【筋肉・運動への作用】 (BCAA)

BCAA(分岐鎖アミノ酸)のロイシン、イソロイシン、バリンの筋タンパク質合成、運動パフォーマンスへの効果を解説。プロテインとの違いも。

📊 エビデンスサマリー

筋タンパク質合成を促進するが、プロテインを十分に摂取していれば追加効果は限定的。空腹時トレーニングや持久力運動では有用な場合も。

エビデンスレベル: 中(RCT・システマティックレビュー)

形態別比較

形態 吸収率 特徴 おすすめ用途
BCAA(2:1:1) ロイシン:イソロイシン:バリン=2:1:1 一般的な用途
BCAA(4:1:1、8:1:1) ロイシン高配合 筋タンパク合成重視
ロイシン単体 mTOR活性化に特化 最小限で効果を求める人

BCAAとは

BCAA(Branched-Chain Amino Acids、分岐鎖アミノ酸)は、ロイシン、イソロイシン、バリンの3つの必須アミノ酸の総称。

特にロイシンはmTOR経路を活性化し、筋タンパク質合成を促進する。

エビデンス

筋タンパク質合成

研究

  • BCAAは筋タンパク質合成を促進
  • ただし、他の必須アミノ酸がないと効果は限定的

プロテインとの比較

メタアナリシス

  • タンパク質を十分に摂取(1.6g/kg以上)していれば、BCAAの追加効果は限定的
  • EAA(必須アミノ酸全9種)の方が効果的

持久力運動

研究

  • 長時間の持久力運動で中枢性疲労を軽減
  • トリプトファン/BCAA比率の調整

空腹時トレーニング

研究

  • 空腹時のトレーニングで筋分解を抑制
  • ファスティング中の運動で有用

プロテイン vs BCAA vs EAA

プロテインBCAAEAA
アミノ酸全20種3種(ロイシン、イソロイシン、バリン)9種(必須アミノ酸)
筋タンパク質合成最も効果的限定的プロテインに近い
吸収速度やや遅い速い速い
カロリーありほぼなしほぼなし
推奨度第一選択特定状況のみBCAAより推奨

結論: プロテインが第一選択。BCAAは空腹時トレーニング等の特定状況で。

BCAAが有用な状況

  1. ファスティング中のトレーニング
  2. 長時間の持久力運動
  3. タンパク質摂取が不十分な時
  4. 減量期のカロリー制限中

用量

目的用量
一般的なサポート5-10g/日
運動前後5-10g(運動前30分、運動後)
持久力運動中競技中に少量ずつ

おすすめ製品

スタンダード(2:1:1)

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関連成分

BCAAと一緒に摂ることが多いトレーニングサポート成分です。

まとめ

  1. ロイシンがmTOR活性化で筋タンパク質合成促進
  2. プロテインを十分に摂っていれば追加効果は限定的
  3. EAAの方が効果的(BCAAより推奨)
  4. 空腹時トレーニング、持久力運動で有用
  5. 第一選択はあくまでプロテイン

よくある質問

Q. プロテインを飲んでいればBCAAは不要?

タンパク質を十分に摂取(1.6g/kg以上)していれば、BCAAの追加効果は限定的です。プロテインには全てのアミノ酸が含まれているため、第一選択はプロテインです。

Q. BCAAはどんな時に有効?

ファスティング(断食)中のトレーニング、長時間の持久力運動、減量期でタンパク質が不足しがちな時に有用です。これらの状況では筋分解抑制や中枢性疲労軽減に効果があります。

Q. BCAAとEAAの違いは?

BCAAは3種(ロイシン、イソロイシン、バリン)、EAAは必須アミノ酸全9種を含みます。筋タンパク質合成にはEAAの方が効果的で、BCAAよりEAAの方が推奨されます。

Q. BCAAの2:1:1や4:1:1の比率とは?

ロイシン:イソロイシン:バリンの配合比率です。2:1:1が最も研究が多い標準比率。4:1:1や8:1:1はロイシンを増やしてmTOR活性化を強化する狙いがありますが、効果の差は不明確です。

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