ウロリチンAの効果【ミトコンドリアを活性化】 (Urolithin A)
ウロリチンAのマイトファジー促進効果を解説。ザクロ・くるみとの関係、Mitopure(タイムライン社)の臨床試験結果、サプリの選び方。
📊 エビデンスサマリー
マイトファジー(ミトコンドリアの自食作用)を促進。筋持久力への効果を示すRCTあり。ただし主要評価項目は未達のものも多い。
エビデンスレベル: 中(RCT・システマティックレビュー)
形態別比較
| 形態 | 吸収率 | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
| 直接型(Mitopure等) | 高 | ウロリチンAを直接摂取 | 確実に摂取したい人 |
| エラグ酸由来(ザクロ等) | 低 | 腸内細菌で変換が必要 | 天然志向 |
ウロリチンAとは
ウロリチンAは、ザクロやくるみに含まれるエラグ酸が腸内細菌によって代謝されて生成される物質。
**マイトファジー(損傷したミトコンドリアの除去)**を促進し、細胞のエネルギー産生効率を改善する効果が期待されている。
マイトファジーとは
ミトコンドリアは細胞のエネルギー工場だが、加齢とともに機能が低下し、損傷したミトコンドリアが蓄積する。
マイトファジーは、これらの損傷したミトコンドリアを選択的に除去し、新しいミトコンドリアの生成を促す仕組み。
ウロリチンAはこのマイトファジーを活性化することで、ミトコンドリア機能を改善すると考えられている。
エビデンス
筋持久力への効果
Timeline社の臨床試験(PMID: 35050355):
- 健康な中高年者(n=88)
- 4ヶ月間のウロリチンA補給(500mg/日または1000mg/日)
- 筋持久力(片足スクワット持続時間)が改善
注意点
- 主要評価項目(最大酸素摂取量など)は有意差なし
- 副次評価項目での改善が中心
- 効果サイズは「中程度〜小」
ミトコンドリアバイオマーカー
複数の研究で:
- ミトコンドリア遺伝子発現の増加
- アシルカルニチン(ミトコンドリア機能マーカー)の改善
が報告されている。
ザクロを食べれば良い?
問題:変換能力の個人差
ザクロやくるみに含まれるエラグ酸からウロリチンAへの変換は、腸内細菌に依存する。
- 約40%の人はウロリチンAを産生できない
- 産生できる人でも、産生量には大きな個人差
結論
ザクロを食べてもウロリチンAが得られるとは限らない。確実に摂取するなら直接型サプリが必要。
用量
- 臨床試験で使用: 500-1,000mg/日
- 一般的なサプリ: 250-500mg/日
CoQ10・PQQとの比較
| 成分 | 作用機序 | エビデンス |
|---|---|---|
| CoQ10 | 電子伝達系補酵素 | 強(メタアナリシスあり) |
| PQQ | ミトコンドリア新生促進 | 弱(効果サイズ不明確) |
| ウロリチンA | マイトファジー促進 | 中(主要項目未達が多い) |
現時点ではCoQ10が最もエビデンスが確立されている。
安全性
- 臨床試験で重大な副作用なし
- GRASステータス(一般に安全と認められる)取得
- 長期安全性データは蓄積中
おすすめ製品
直接型(Timeline社 Mitopure)
Timeline社のMitopureが研究で使用されているが、日本での入手は限定的。
代替製品
ウロリチンA 250mg。ミトコンドリアサポート。
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(Amazonと楽天では、同じ商品が見つからない場合があります)
ザクロエキス(エラグ酸由来)
エラグ酸豊富。産生者なら一定の効果。
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関連成分
ウロリチンAと一緒に摂ることが多いミトコンドリアサポート成分です。
- CoQ10 - ミトコンドリア電子伝達系の補酵素。エビデンスが最も確立
- PQQ - ミトコンドリア新生を促進。ウロリチンAのマイトファジーと相補的
- NMN - NAD+前駆体としてミトコンドリア機能をサポート
- レスベラトロール - AMPK/SIRT経路でミトコンドリア生合成を促進
まとめ
- マイトファジー促進でミトコンドリア機能改善
- 筋持久力への効果を示すRCTあり
- 主要評価項目は未達が多い(効果サイズ限定的)
- ザクロからの変換は40%の人ができない
- 確実に摂取するなら直接型サプリ
- CoQ10と比較するとエビデンスは発展途上
❓ よくある質問
Q. ウロリチンAはザクロを食べれば摂取できる?
ザクロのエラグ酸からウロリチンAへの変換は腸内細菌に依存し、約40%の人は産生できません。確実に摂取したい場合は直接型サプリ(Mitopure等)が必要です。
Q. ウロリチンAとCoQ10はどちらが良い?
作用機序が異なります。CoQ10は電子伝達系補酵素、ウロリチンAはマイトファジー(ミトコンドリア除去)促進。現時点ではCoQ10の方がエビデンスが確立しています。
Q. ウロリチンAの効果が出るまでどのくらい?
臨床試験では4ヶ月間の摂取で筋持久力の改善が報告されています。ミトコンドリア機能の改善には継続的な摂取が必要です。
Q. ウロリチンAは安全?
GRASステータス(一般に安全と認められる)を取得しており、臨床試験で重大な副作用は報告されていません。ただし長期安全性データは蓄積中です。

