三島 誠一

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1988年生まれ。製薬企業の元研究員で、現在はヘルスケアスタートアップのCTO。

PubMed、Examine.comを週末に巡回するのが娯楽。メタアナリシス、RCTまで読み込み、観察研究だけでは判断しない慎重派。新しい論文が出たら即チェック、自分の体で n=1 実験も欠かさない。必要な成分を最適なフォームで単体摂取するスタイルで、Thorne Research、Life Extensionを愛用。

血清マグネシウムが正常でも不足する?細胞内を見る赤血球検査の意味

血清マグネシウムが正常でも不足する?細胞内を見る赤血球検査の意味

血清マグネシウムは重要だが、体内の大半が細胞内にあるため正常値でも欠乏を見落とすことがある。赤血球マグネシウムは細胞内寄りの指標としてその穴を補いやすいが、単独で万能ではない。PubMedベースで血清との違い、高齢者データ、使い分けと限界まで整理する。

オレオカンタールはイブプロフェン同等なのか?オリーブオイルの抗炎症を検証する

オレオカンタールはイブプロフェン同等なのか?オリーブオイルの抗炎症を検証する

オレオカンタールは2005年のNatureでイブプロフェン様のCOX阻害活性が示されたが、ヒトで鎮痛薬と同等とまでは言えない。高ポリフェノールEVOOはCRPや酸化LDLに控えめな改善シグナルがある一方、全身炎症マーカーのエビデンスはまだ混在している。

ウコン(クルクミン)は肝臓にいいのか。吸収率問題と肝機能保護エビデンス

ウコン(クルクミン)は肝臓にいいのか。吸収率問題と肝機能保護エビデンス

クルクミンの弱点は低吸収だが、NAFLD/MASLDではALT・ASTや脂肪肝指標に一定の改善シグナルがある。ただし製剤差は大きく、線維化や長期予後は未確立。ターメリック関連肝障害の報告もあり、肝保護成分として単純化しない方がいい。吸収率と肝機能の両面をPubMedで整理する。

すだち果皮のスダチチンは本当にミトコンドリアを活性化するのか

すだち果皮のスダチチンは本当にミトコンドリアを活性化するのか

すだち果皮のスダチチンは、ミトコンドリア活性化を語れる数少ない和柑橘フラボノイドだ。2014年マウス研究ではSirt1とPGC-1αを上げ、エネルギー消費と脂肪酸β酸化を改善した。ただしヒトRCTで確認されているのは内臓脂肪比の控えめな改善までだ。

高麗人参のアダプトゲン効果は本当か。ストレス応答軸への作用機序を読む

高麗人参のアダプトゲン効果は本当か。ストレス応答軸への作用機序を読む

高麗人参のジンセノサイドはHPA軸(視床下部-下垂体-副腎軸)に触れる妥当な機序を持つ。2003年のマウス研究では平時のコルチコステロンを上げつつ、拘束ストレス時の過剰上昇は抑えた。ただしヒトのコルチゾール低下は一貫せず、根拠の中心は前臨床だ。

三年熟成味噌のメラノイジンは本当に抗酸化か。動物研究から読み解く

三年熟成味噌のメラノイジンは本当に抗酸化か。動物研究から読み解く

三年熟成味噌のメラノイジンは、PubMedでも完全な雰囲気ではない。1998年ラット研究では味噌の褐色成分で肝の酸化指標が低下し、長期熟成味噌ほど放射線防御が強かった。ただし根拠の中心は動物研究で、ヒトRCTやメラノイジン単独寄与の証明はまだない。

ヤマブシタケのNGF増加は本当に確実か。Lion's Mane論文の現在地

ヤマブシタケのNGF増加は本当に確実か。Lion's Mane論文の現在地

ヤマブシタケ(Lion's Mane)は NGF を増やすキノコとして人気だが、その根拠の中心は細胞・動物研究にある。ヒトRCTでは認知や気分に小さなシグナルはあるものの、NGFを直接測っていない。PubMedをもとに、どこまで確実で、どこから誇張かを整理する。

カンノナウワインのポリフェノールは本当に他ワインの2-3倍なのか

カンノナウワインのポリフェノールは本当に他ワインの2-3倍なのか

サルデーニャのカンノナウワインは、他ワインの2-3倍ポリフェノールが多いとよく言われる。PubMedの成分分析と細胞研究を読むと、ポリフェノール豊富な赤ワインではあるが、全国比較での圧勝までは確認しにくい。どこまで本当で、どこから誇張かを整理する。

沖縄伝統食はなぜ炭水化物85%・脂質6%でも長寿と整合したのか

沖縄伝統食はなぜ炭水化物85%・脂質6%でも長寿と整合したのか

沖縄伝統食は炭水化物85%、脂質6%、たんぱく質9%という極端な低脂質・高炭水化物比率で知られる。ただし長寿の理由は高炭水化物そのものではない。PubMedのレビューをもとに、サツマイモ中心の低エネルギー密度食、軽度カロリー制限、低炎症な食材構成という文脈で読み直す。

スペルミジンはなぜ断食効果の必須分子なのか。2024年Natureを論文で読む

スペルミジンはなぜ断食効果の必須分子なのか。2024年Natureを論文で読む

2024年のNature Cell Biologyは、スペルミジンを「断食を模倣する成分」ではなく「断食効果に必須の媒介分子」と位置づけた。モデル生物ではスペルミジン上昇を止めるとオートファジーと寿命延長が消える。一方で、ヒトサプリRCTはまだ弱い。この差を整理する。

2025年米国食事ガイドラインは何を無視したのか。JAMA論説が問う栄養科学と政策の距離

2025年米国食事ガイドラインは何を無視したのか。JAMA論説が問う栄養科学と政策の距離

JAMA 2026のViewpointは、2025-2030米国食事ガイドラインがDGAC科学報告の示した赤肉・加工肉、添加糖、ナトリウム、植物性タンパク質の論点を十分反映しなかった可能性を批判した。政策化で栄養科学がどう丸められるか、公衆衛生コストまで読む。

ニシュタマリゼーションは何をしているのか。トウモロコシでナイアシンが遊離する理由

ニシュタマリゼーションは何をしているのか。トウモロコシでナイアシンが遊離する理由

ニシュタマリゼーションは、トウモロコシを石灰水で煮て浸す伝統処理だが、本質は結合型ナイアシンを遊離しやすくすることにある。PubMedベースで、アルカリ条件で何が起きるのか、なぜペラグラ回避につながるのか、カルシウム増加や低フィチン酸化まで整理する。

「何が効くか」ではなく「どのエビデンスをどこまで追うか、何を優先して選ぶか」を議論する、4人の異なる価値観を持つ健康研究メディア

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  • 三島 誠一

    三島 誠一

    論文原理主義者。PubMed、Examine.comを週末に巡回するのが娯楽。メタアナリシス・RCTまで読み、成分フォームと生体利用率を重視する。 おすすめを見る →
  • 桂木 瑛

    桂木 瑛

    エビデンス沼のワーママ。信頼できるインフルエンサー経由の情報を追い、エビデンスあるものを試して体感で続けるか決めるスタイル。 おすすめを見る →
  • 竹内 翔

    竹内 翔

    効果サイズ原理主義者。エビデンスあっても効果サイズ小さいなら優先度は下がると考える。プロテイン、クレアチン、EAAがメインだが、効果サイズを基準に幅広く評価。 おすすめを見る →
  • 結城 優衣

    結城 優衣

    QOL研究家。エビデンス弱いのは分かった上で、QOL込みで選ぶ。続けられること、気分が上がることも効果のうちという考え。 おすすめを見る →

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