DHA・EPAサプリの選び方【魚油の形態と純度を比較】 (DHA/EPA)
DHA・EPAサプリの形態(TG型・EE型)、純度、酸化対策を解説。心血管、脳機能、炎症への効果をエビデンスで比較。
📊 エビデンスサマリー
心血管リスク低減、脳機能サポートにメタアナリシスで効果確認。TG型はEE型より吸収率が高い。酸化した製品は逆効果の可能性。
エビデンスレベル: 高(メタアナリシス・複数RCT)
形態別比較
| 形態 | 吸収率 | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|
| TG型(トリグリセリド型) | 高 | 天然の魚油と同じ形態、吸収率が高い | 吸収効率を重視する人 |
| EE型(エチルエステル型) | 中 | 濃縮しやすい、安価、吸収率はTG型の70%程度 | コスパ重視 |
| rTG型(再エステル化TG型) | 高 | 濃縮後にTG型に戻したもの、高純度かつ高吸収 | 最高品質を求める人 |
| リン脂質型(クリルオイル) | 高 | オキアミ由来、アスタキサンチン含有 | 抗酸化も求める人 |
DHA・EPAとは
DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は、オメガ3脂肪酸の一種。青魚に豊富に含まれ、心血管、脳機能、炎症制御に重要な役割を果たす。
体内でα-リノレン酸(ALA)から変換できるが、変換効率は5%以下と極めて低いため、魚またはサプリからの直接摂取が推奨される。
エビデンス:何に効くのか
心血管への効果
大規模メタアナリシスの結果:
- 心血管イベント: リスク低減(特に高用量)
- 中性脂肪: 15-30%低下(用量依存的)
- EPA優位の製剤が心血管保護に効果的
REDUCE-IT試験では、高純度EPA(4g/日)で心血管イベント25%減少。
脳機能への効果
2024年のメタアナリシス(PMID: 38468309)では、認知症のない人のオメガ3と認知機能の関係を分析:
- 用量反応関係を確認
- DHAが認知機能に特に重要
子供の脳発達
2021年のメタアナリシス(PMID: 32918470)では、妊娠中・授乳中のDHA/EPA補給と子供の認知発達を分析:
- 言語発達にプラスの影響
- 問題解決能力の向上傾向
ADHDへの効果
メタアナリシス(PMID: 28741625)では、ADHDの子供・青年へのオメガ3効果を分析:
- 症状の軽度改善
- 薬物療法の補助として有用
用量:どれくらい摂るべきか
一般的な推奨量
| 目的 | EPA+DHA合計 |
|---|---|
| 一般的な健康維持 | 250-500mg/日 |
| 心血管リスク軽減 | 1,000-2,000mg/日 |
| 中性脂肪低下 | 2,000-4,000mg/日 |
| 抗炎症目的 | 2,000-3,000mg/日 |
EPA:DHAの比率
- 心血管目的: EPA優位(EPA:DHA = 2:1以上)
- 脳機能・認知: DHA優位(DHA:EPA = 2:1以上)
- 汎用: 1:1〜1.5:1
形態の重要性:TG型 vs EE型
吸収率の差
研究データによると:
| 形態 | 相対吸収率 |
|---|---|
| TG型 | 100%(基準) |
| rTG型 | 100-124% |
| EE型 | 約70% |
| リン脂質型 | 約100%(DHAが高い) |
見分け方
- TG型/rTG型: 製品ラベルに「Triglyceride form」「rTG」と記載
- EE型: 「Ethyl Ester」または記載なし(多くの安価な製品)
酸化に注意:品質チェック
魚油は酸化しやすく、酸化した製品は逆効果になる可能性がある。
品質指標
| 指標 | 基準値 |
|---|---|
| 過酸化物価(PV) | < 5 meq/kg |
| アニシジン価(AV) | < 20 |
| TOTOX値 | < 26 |
酸化を防ぐポイント
- 冷蔵保存(開封後は特に)
- 抗酸化物質配合製品を選ぶ(ビタミンE、アスタキサンチン)
- 大容量を避ける(開封後に酸化が進む)
- 異臭がしたら廃棄(強い魚臭は酸化のサイン)
安全性と注意点
副作用
- 魚臭い息・げっぷ
- 胃腸の不快感
- 下痢(高用量)
注意が必要な人
- 抗凝固薬服用中(出血リスク増加)
- 魚アレルギー
- 手術前(1-2週間前から中止)
水銀・PCBの心配
高品質な製品は精製過程で重金属・汚染物質を除去。IFOS認証製品は第三者検査済み。
おすすめ製品
高純度rTG型(最高品質)
rTG型、1カプセルでEPA+DHA 1,040mg。IFOS認証。
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TG型(コスパ良好)
TG型の定番。レモンフレーバーで飲みやすい。
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EPA優位(心血管目的)
EPA:DHA = 720:480mg。心血管サポートに。
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クリルオイル(抗酸化も)
リン脂質型+アスタキサンチン。酸化しにくい。
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食事 vs サプリ
週2回以上の青魚摂取ができている人は、サプリ不要の可能性もある。
目安: サバ1切れ(100g)≒ EPA+DHA 約1,500mg
ただし、魚の種類・調理法で含有量は大きく変わる。確実に摂りたいならサプリが合理的。
関連成分
DHA・EPAと一緒に摂ることが多い心血管・脳サポート成分です。
- ビタミンD - 魚油に含まれることも。免疫・骨の健康に
- CoQ10 - 心臓の健康をサポート。脂溶性で魚油との相性良好
- アスタキサンチン - 魚油の酸化を防ぐ。クリルオイルに含まれる
- ビタミンE - 脂溶性抗酸化物質。魚油製品に配合されることが多い
まとめ
- TG型/rTG型を選ぶ - EE型より吸収率が30%高い
- EPA:DHA比率を目的で選ぶ(心臓=EPA、脳=DHA)
- 酸化に注意 - 冷蔵保存、抗酸化物質配合製品を選ぶ
- 高用量は医師に相談 - 特に抗凝固薬服用中
- IFOS認証で品質を確認
❓ よくある質問
Q. TG型とEE型の違いは?
TG型(トリグリセリド型)は天然の魚油と同じ形態で吸収率が高いです。EE型(エチルエステル型)は濃縮しやすく安価ですが、吸収率はTG型の約70%です。
Q. 魚油サプリが酸化していないか確認する方法は?
強い魚臭は酸化のサインです。品質の良い製品は軽いレモンの香り程度です。冷蔵保存し、異臭がしたら廃棄してください。IFOS認証製品は第三者検査済みで安心です。
Q. EPA優位とDHA優位どちらを選ぶべき?
心血管目的ならEPA優位(EPA:DHA = 2:1以上)、脳機能・認知目的ならDHA優位(DHA:EPA = 2:1以上)を選んでください。
Q. 魚を食べていればサプリは不要?
週2回以上の青魚摂取(サバ、イワシ、サンマ等)ができていれば不要の可能性もあります。サバ1切れ(100g)で約1,500mgのEPA+DHAが摂れます。



