私たちの睡眠スタック公開。4人の研究者が実際に使っているサプリと習慣

私たちの睡眠スタック公開。4人の研究者が実際に使っているサプリと習慣

三島: 今日は4人全員で、自分の睡眠スタックを公開しようと思う。

結城: 楽しみにしてました。他の人が何を飲んでるか、気になってたんです。

竹内: 俺は正直、睡眠サプリにはそこまで期待してないけど、聞かせてもらおう。

桂木: 私は子供もいるので、家族で使えるものが基準です。

三島のスタック:フォームにこだわる論文原理主義者

三島: 私のスタックはシンプルだ。**マグネシウムL-スレオネート(Magtein)**を2g、就寝1時間前に飲んでいる。

竹内: L-スレオネートにこだわる理由は?

三島: Liu 2016の研究で、認知機能への効果サイズがd=0.91と大きかった。Hausenblas 2024のRCTでは、Oura ringで深い睡眠・REM睡眠の改善が確認されている。

結城: 認知機能と睡眠、両方狙えるんですね。

三島: そう。「血液脳関門を通過できる唯一のフォーム」と言われている。酸化マグネシウムを睡眠目的で飲んでいる人がいるが、あれは吸収率が低く、下剤として使われる形態だ。

桂木: L-スレオネートって、他のフォームより高いですよね。

三島: 月3,000〜4,000円程度かかる。コスパは良くない。だが、エビデンスの質と効果サイズで選んでいる。

桂木のスタック:家族で安心して使えるもの

桂木: 私はグリシン酸マグネシウム200mgを、寝る1時間前に飲んでいます。

三島: グリシン酸は良い選択だ。キレート型で吸収率が高い。

桂木: あとは鉄分です。隠れ貧血が睡眠の質を下げている可能性を疑って。

結城: 女性は鉄分不足になりやすいですもんね。

桂木: 子供にはサプリは飲ませていないです。その代わり、入浴時間の調整と、就寝前1時間はブルーライトをカットするルールを徹底してます。

竹内: サプリより習慣ってことですね。

桂木: そう。子供に「サプリ飲みなさい」とは言えないので、自分も習慣を大事にしてます。

竹内のスタック:効果サイズで選ぶミニマリスト

竹内: 俺はマグネシウム400mg。フォームはクエン酸かグリシン酸、その時安い方。

三島: フォームにはこだわらない?

竹内: Mah 2021のメタアナリシスを見てほしい。3つのRCT、151名の高齢者を分析して、入眠潜時が**-17.36分**短縮されている。これはフォームを問わずマグネシウム全体のデータだ。

結城: 17分も早く眠れるなら大きいですね。

竹内: ただし、総睡眠時間は+16分で統計的に有意じゃない。エビデンスの質も「低〜非常に低」と評価されている。

三島: 正直だな。

竹内: グリシン3gも2週間試した。Bannai 2012でメカニズムは明確だが、正直、体感は微妙だった。マグネシウムの方が体感しやすい。

桂木: グリシンは効かなかった?

竹内: 効果サイズが報告されていないんだ。メカニズムは魅力的でも、効果サイズで評価できないものは懐疑的になる。

結城のスタック:習慣に組み込むQOL重視

結城: 私のスタックは一番多いかもしれません。

竹内: 聞かせて。

結城: まず、毎晩の基本としてカモミールティーグリシン酸マグネシウム200mg。

三島: カモミールはエビデンスあるのか?

結城: Zick 2011のRCTでは、カモミール抽出物でPSQI(睡眠の質スコア)が改善しています。メタアナリシスではSMD -0.73という報告も。有効成分のアピゲニンがGABA-A受容体に作用します。

結城: 不安が強い日だけ、L-テアニン200mgを追加します。

竹内: L-テアニンの効果サイズは?

結城: 2025年のレビューでは「科学はハイプに追いついていない」と批判されてますね。SMD 0.15-0.43で、効果は控えめ。でも私は不安が和らぐ体感があるので、オプションとして持っています。

結城: あとはエプソムソルト入浴とラベンダーアロマ。そして最近は、朝飲んでいたコラーゲン15gを就寝1時間前に移動しました。

三島: コラーゲンを夜に?

結城: Thomas 2023のRCTで、就寝前のコラーゲンが中途覚醒を27%減少させたんです。コラーゲン15gにはグリシンが約3g含まれているので、グリシン効果だと思います。

竹内: それは面白いな。グリシン単体より続けやすいかもしれない。

4人の共通点と違い

三島: 整理しよう。全員に共通しているのはマグネシウムだ。

ライターマグネシウムの形態理由
三島L-スレオネート脳への到達、認知機能
桂木グリシン酸吸収率、価格バランス
竹内クエン酸/グリシン酸コスパ、効果サイズ同等
結城グリシン酸入眠効果、続けやすさ

竹内: フォームは違うけど、マグネシウムは全員飲んでる。それだけエビデンスが固いってことだ。

結城: 私だけカモミールとL-テアニンも入れてますね。

竹内: 結城さんは「習慣に組み込む」って視点が強いよね。サプリだけじゃなくてティーとか入浴とか。

結城: 続けられないと意味がないので。カモミールティーは「飲む睡眠儀式」として定着してます。

サプリ以外の習慣

桂木: サプリ以外で、睡眠のために意識してることは?

三島: 私は光管理。朝は10分以上日光を浴び、夜はブルーライトカットメガネをかけている。

竹内: 俺も同じ。光と運動。週4で筋トレしてるけど、運動した日は明らかに眠りが深い。

結城: 私は入浴のタイミングですね。就寝90分前にぬるめのお風呂に入ると、深部体温が下がって眠くなります。

桂木: 子供と一緒に寝るので、21時には部屋を暗くしてます。強制的に睡眠時間が確保される仕組み。

竹内: それ、最強の睡眠ハックかもしれないな。

まとめ:正解は一つじゃない

三島: 結論として、「これが正解」という睡眠スタックはない。

竹内: マグネシウムは全員共通だったけど、フォームも用量も違う。それぞれの価値観で選んでる。

結城: 私は続けやすさ重視。サプリだけじゃなく、習慣全体を「睡眠スタック」と捉えています。

桂木: 私は家族で安心して使えること。子供の前でも堂々と飲めるものだけ。

三島: 私はエビデンスの質とフォーム。効果サイズが出ているものを、最適な形態で摂りたい。

竹内: 俺は効果サイズとコスパ。睡眠サプリに過度な期待はしない。光と運動の方が大事だと思ってる。

4人のスタック一覧

三島のスタック(月約4,000円)

  • マグネシウムL-スレオネート 2g(就寝1時間前)

桂木のスタック(月約1,500円)

  • グリシン酸マグネシウム 200mg(就寝1時間前)
  • 鉄分(必要に応じて)

竹内のスタック(月約1,000円)

  • マグネシウム 400mg(フォーム問わず)

結城のスタック(月約3,000円)

  • カモミールティー(毎晩)
  • グリシン酸マグネシウム 200mg(毎晩)
  • L-テアニン 200mg(不安な日のみ)
  • コラーゲン 15g(就寝1時間前)
  • エプソムソルト入浴 + ラベンダー

結城: どれが正解かじゃなくて、自分に合うものを見つけるのが大事ですね。

三島: そうだ。ただし、エビデンスは確認してから試してほしい。

竹内: まずはマグネシウムから始めて、必要に応じて追加するのが合理的だと思う。

桂木: 習慣も含めて、トータルで睡眠環境を整えることが大切ですね。

この記事のライター

三島 誠一の写真

三島 誠一

論文原理主義者。PubMed、Examine.comを週末に巡回するのが娯楽。メタアナリシス・RCTまで読み、成分フォームと生体利用率を重視する。

三島 誠一の他の記事を見る
「何が効くか」ではなく「どのエビデンスをどこまで追うか、何を優先して選ぶか」を議論する、4人の異なる価値観を持つ健康研究メディア

検索

ライター一覧

  • 三島 誠一

    三島 誠一

    論文原理主義者。PubMed、Examine.comを週末に巡回するのが娯楽。メタアナリシス・RCTまで読み、成分フォームと生体利用率を重視する。 おすすめを見る →
  • 桂木 瑛

    桂木 瑛

    エビデンス沼のワーママ。信頼できるインフルエンサー経由の情報を追い、エビデンスあるものを試して体感で続けるか決めるスタイル。 おすすめを見る →
  • 竹内 翔

    竹内 翔

    効果サイズ原理主義者。エビデンスあっても効果サイズ小さいなら優先度は下がると考える。プロテイン、クレアチン、EAAがメインだが、効果サイズを基準に幅広く評価。 おすすめを見る →
  • 結城 優衣

    結城 優衣

    QOL研究家。エビデンス弱いのは分かった上で、QOL込みで選ぶ。続けられること、気分が上がることも効果のうちという考え。 おすすめを見る →

成分ガイド

タグ

Social Links

このサイトについて

※ 当サイトはアフィリエイトプログラムに参加しています。