バイオハッカー7人のサプリ比較:QOL重視で選ぶなら何を取り入れる?
バイオハッカーのサプリスタック、全部真似する必要はない
Huberman、Attia、Bryan Johnson、Sinclair…。
健康系の情報を追っていると、この名前は嫌でも目に入ってくる。それぞれが独自のサプリスタックを公開していて、影響力は大きい。
でも正直、全部真似するのは無理だと思う。
Johnson氏は1日100錠以上のサプリを飲んでいるし、Sinclairは処方薬のメトホルミンまで使っている。Hubermanのスタックは月8,000〜10,000円かかる。
私がバイオハッカーたちのスタックを見るときの視点は1つだけ。
「この中で、私が続けられるものはどれ?」
7人のバイオハッカーとその特徴
今回比較するのは以下の7人。2026年2月時点の情報をもとにまとめた。
| 名前 | 特徴 | スタンス |
|---|---|---|
| Andrew Huberman | 神経科学者 | サイクリング戦略、単一成分好み |
| Peter Attia | 医師(Medicine 3.0) | 保守的、エビデンス強いもの限定 |
| Bryan Johnson | Blueprint創設者 | 積極介入、年間100万ドル超投資 |
| Dave Asprey | Bulletproof創設者 | 多種多様、バイオハッキング先駆者 |
| Rhonda Patrick | 生物医学者 | 科学者視点、具体的な用量指定 |
| David Sinclair | ハーバード教授 | 老化研究、NMN推進 |
| Ben Greenfield | バイオハッカー | 祖先の知恵+現代科学 |
全員がサプリを公開しているけど、中身はかなり違う。
全員が一致する「ビッグ3」
7人のスタックを並べてみて驚いたのは、全員が使っている成分が3つあること。
1. マグネシウム(7/7人が使用)
全員が何らかの形でマグネシウムを摂っている。
- Huberman: L-Threonate(睡眠用)
- Attia: 形態は非公開
- Patrick: Glycinate 120mg(夜)
- Greenfield: L-Threonate(BiOptimizers Magnesium Breakthrough)
形態は違えど、全員がマグネシウムを「基本」として位置づけている。
マグネシウムが睡眠に効果があるというメタアナリシスでは、入眠潜時が平均17.36分短縮されている。7人全員が使っている理由が分かる。
2. ビタミンD3(7/7人が使用)
ビタミンD3もほぼ全員。多くがK2との組み合わせ。
- Patrick: 4,000〜6,000 IU/日 + K2
- Johnson: D3 + K2(Blueprint標準スタック)
- Sinclair: D3 + K2
- Asprey: D3(用量は変動)
2022年のメタアナリシス(19研究)では、ビタミンD補充で睡眠の質がPSQI -2.33改善するというデータがある。
用量は4,000〜5,000 IUが多数派。
3. オメガ3(6/7人が使用)
フィッシュオイル(EPA/DHA)もほぼ全員。
- Patrick: Metagenics、2g/日
- Attia: フィッシュオイル(基本スタック)
- Asprey: オメガ3
- Greenfield: オメガ3(抗炎症目的)
2024年のJAMAメタアナリシスでは、オメガ3は心血管リスクの軽減に関するエビデンスが蓄積されている。
意見が分かれる5つのサプリ
一方で、全員が一致しないサプリもある。ここが面白い。
NMN/NR(5/7人が使用)
NAD+を上げる目的で、5人が使っている。
| 人 | 成分 | 用量 |
|---|---|---|
| Huberman | NMN + NR | 1〜2g + 500mg |
| Johnson | NMN | 非公開 |
| Sinclair | NMN | 1g/日 |
| Asprey | NR | 非公開 |
| Greenfield | NMN | 450mg |
Attiaは使っていない。Patrickは最近NRを再開したが、以前は懐疑的だった。
用量も1g超のHuberman・Sinclairと、450mgのGreenfieldでかなり差がある。
メトホルミン(意見が真っ二つ)
糖尿病薬のメトホルミンを「アンチエイジング」目的で使うかどうか。
- 使う派: Johnson(毎日)、Sinclair(時々、胃への負担で減量中)
- 使わない派: Attia(2023年に中止。筋肉への悪影響を懸念)
処方薬なので、そもそも簡単に入手できない。
フィセチン(3/7人が使用)
セノリティクス(老化細胞除去)目的で注目されている成分。
- 使う派: Sinclair(ケルセチンから変更)、Johnson、Asprey
- 使わない派: Attia、Huberman、Patrick、Greenfield
Sinclairが2026年にケルセチンからフィセチンに切り替えたことで話題になったけど、まだ使っている人は少数派。
レスベラトロール(2/7人)
- 使う派: Sinclair(NMNと一緒にヨーグルトに混ぜる)、Johnson
- 使わない派: Attia(ヒトでの効果不十分と判断)
かつてはSinclairの代名詞だったけど、2026年時点では少数派。
クレアチン(3/7人が明言)
- Patrick: 10g/日(かなり高用量)
- Greenfield: 使用(用量非公開)
- Huberman: 言及あり
筋トレ以外にも認知機能への効果が注目されている。Patrickの10gは一般的な5gの倍。
私がここから選んだもの
7人のスタックを見た上で、私が実際に取り入れているものを正直に書く。
取り入れたもの(ビッグ3)
1. マグネシウム(グリシン酸)
- 夜、200mg
- 睡眠ルーティンの一部として定着済み
- L-Threonate(Huberman推奨)も試したけど、グリシン酸で十分体感があったのでこちらに落ち着いた
2. ビタミンD3 + K2
- 朝食と一緒に5,000 IU
- 冬場は特に意識的に。K2も一緒に摂る
3. オメガ3
- 魚を食べない日の補助として
- 魚を週3回以上食べる週はスキップ
7人のバイオハッカー全員が使うマグネシウム。グリシン酸はPatrickも選んだ形態。1粒100mgで用量調整しやすい。
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試したけどやめたもの
NMN
- 3ヶ月試した。体感は正直よく分からなかった
- 月5,000〜8,000円のコストが「続けられない」と判断
- Attiaが使っていないのを知って、「必須ではないんだな」と思えた
アピゲニンサプリ
- Hubermanが推しているけど、カモミールティーで代用
- 毎晩のティータイムが「儀式」として定着しているので、サプリに置き換える理由がない
意識的に選ばなかったもの
メトホルミン
- 処方薬。そもそも選択肢に入らない
- Attiaが筋トレへの悪影響を理由にやめたのは、私にとっても重要な情報
フィセチン
- まだヒトでの大規模RCTがない
- Sinclairが使っているだけでは判断できない
レスベラトロール
- 使っているのがSinclairとJohnsonだけ。多数派ではない
- ヒトでのエビデンスが弱いのは竹内も指摘している
「ビッグ3」だけで十分な理由
正直に言うと、マグネシウム + D3 + オメガ3の3つで十分だと思う。
理由は3つ。
1. 7人全員が使っている 意見が分かれるNMNやメトホルミンと違い、この3つは全員が「基本」として位置づけている。エビデンスの強さ×合意度がもっとも高い。
2. 月2,000〜3,000円で続けられる NMNを加えると月5,000円超。ビッグ3だけなら月2,000〜3,000円。「続けられる価格」は私にとって最重要条件。
3. 食事でカバーしきれない栄養素 マグネシウムは現代の食事では不足しがち。ビタミンDは日照時間に依存する。オメガ3は魚を毎日食べない限り不足する。サプリで補う合理性が明確。
D3とK2がセットになった定番。7人のバイオハッカー全員が摂るD3。朝食と一緒に1粒で完了。
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Attiaの保守派スタンスが、実は一番参考になる
7人の中で、私がもっとも参考にしているのはPeter Attia。
理由は「やらないことを決めている」から。
- NMN/NR: 使わない
- メトホルミン: 2023年にやめた
- レスベラトロール: エビデンス不十分で不採用
AttiaのスタックはビタミンD、マグネシウム、フィッシュオイル、B群。実にシンプル。
「エビデンスが強いものだけ、少数精鋭で」というスタンスは、私の「続けられるものだけ」という基準と相性がいい。
Johnsonの100錠超えは「すごい」と思うけど、真似する気にはならない。
バイオハッカーを参考にする時の注意点
最後に、バイオハッカーのスタックを参考にする時の注意点を3つ。
1. 彼らは「異常値」
Johnson氏は年間200万ドル以上を健康に投資している。Sinclairはハーバードの老化研究ラボの責任者。Patrickは生物医学の研究者。
彼らの「最適解」は、普通の人の「最適解」ではない。
2. 処方薬は真似できない
メトホルミン、ラパマイシン(一部で使われている)は処方薬。医師の判断なしに入手することは推奨しない。
3. スタックは常に変わる
Sinclairは2026年にケルセチンをフィセチンに変更し、タウリンとTMGを中止した。Attiaは2023年にメトホルミンをやめた。
「2026年の最新スタック」は、来年には変わっている可能性が高い。
だからこそ、流行に振り回されず、エビデンスが安定しているビッグ3を土台にするのが私の結論。
まとめ:7人から学んだ「結城流」の選び方
| 判断基準 | 私の選択 |
|---|---|
| 7人全員が使っている | マグネシウム、D3、オメガ3 → 採用 |
| 意見が分かれる(NMN等) | コストと体感で判断 → 見送り |
| 処方薬(メトホルミン等) | 選択肢に入れない → 対象外 |
| エビデンス発展途上(フィセチン等) | 大規模RCT待ち → 保留 |
続けられることが、私にとっては最強のエビデンス。
月2,000〜3,000円のビッグ3を毎日続けることの方が、月2万円のスタックを3ヶ月でやめるよりずっと価値がある。
バイオハッカーたちの「最適解」をそのまま真似するのではなく、自分の生活に合う形で取り入れる。それが私のバイオハッキング。
7人中6人が摂るオメガ3。レモン風味で魚臭さがなく、続けやすい。
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関連記事: Peter Attia vs Bryan Johnson、サプリ哲学の違い、Huberman式サプリサイクリング戦略、Sinclair 2026年サプリ変更をエビデンスで評価
今回紹介したサプリ
全員が使うマグネシウム。グリシン酸は吸収率が高く、睡眠サポートにも。
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D3とK2のセット。4,000〜5,000 IUが7人のバイオハッカーの多数派用量。
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高品質オメガ3の定番。レモン風味で飲みやすく、続けやすい。
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