バイオハッカー2026年春:全員一致のオメガ3と簡素化の流れ
極端なバイオハッカーほど「減らしている」という事実
2月にバイオハッカー7人のサプリ比較を書いてから、まだ2ヶ月しか経っていない。
なのに、もう大きな変化が起きている。
- Bryan Johnsonがラパマイシンを中止した
- David Sinclairがメトホルミンをやめてベルベリンに替えた
- Hubermanがファドギア・アグレスティスに対して慎重姿勢を強めた
年間200万ドル以上を健康に投資するJohnsonでさえ、副作用を理由にサプリを「減らす」方向に動いている。
この事実が、私にはすごく安心材料だった。
極端な人ほど引き算している。だったら、普通の私たちはもっとシンプルでいい。
2026年春の主な変更点
Bryan Johnson:ラパマイシン中止、NMN減量
Blueprintの2026年アップデートで、Johnsonは大きな方針転換を見せた。
- ラパマイシン中止:副作用を理由に。免疫抑制のリスクが上回ると判断
- 低用量リチウム + NDGA追加:脳保護目的。ラパマイシンの代替として
- NMN:毎日→週6日に減量
世界でもっともアグレッシブなバイオハッカーが「減らす」選択をしている。しかもJohnson本人が「コアの健康改善は月100ドル以下で達成可能」と認めている。
100錠超えのスタックを組む本人がそう言うなら、私たちが真似する必要はないと思う。
David Sinclair:メトホルミン→ベルベリン、タウリン・TMG中止
Sinclairの2026年変更も大きい。
- メトホルミン→ベルベリンに切替:胃腸障害が理由。ベルベリンの詳しい話は三島が書いている
- タウリン・TMG中止:2025年6月のインタビューで確認
- ラパマイシン追加:Johnsonが中止した一方で、Sinclairは新たに追加
面白いのは、Johnsonがやめたラパマイシンを、Sinclairが始めたこと。同じ成分でも、判断は真逆に分かれる。
Huberman:ファドギア・アグレスティスに慎重姿勢
Hubermanはテストステロンサポート目的で推していたファドギア・アグレスティスについて、ヒトでの安全性データが不十分として慎重な姿勢を強めている。
以前は積極的に推していた成分でも、データが揃わなければ態度を変える。この誠実さは好感が持てる。
Dave Asprey:NR→NMNに切替
AspreyはNAD+ブースターをNRからNMNに変更。より効果的と判断したとのこと。
2026年4月時点の比較テーブル
7人のスタックを改めてまとめた。2月の記事から変わった部分を太字にしている。
| サプリ | Huberman | Attia | Johnson | Sinclair | Patrick | Greenfield | Asprey | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| オメガ3 | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | 7/7 |
| ビタミンD3 | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | ✅ | — | ✅ | 6/7 |
| クレアチン | ✅ | ✅ | — | — | ✅(10g) | ✅ | — | 4/7 |
| マグネシウム | ✅ | ✅ | ✅ | — | — | ✅ | ✅ | 5/7 |
| NMN/NR | ✅ | — | ✅(週6) | ✅ | — | ✅ | ✅(NMNに変更) | 5/7 |
| ラパマイシン | — | ✅ | ❌中止 | ✅追加 | — | — | — | 2/7 |
| メトホルミン/ベルベリン | — | — | — | ベルベリンに変更 | — | — | — | 1/7 |
| レスベラトロール | — | — | — | ✅ | — | — | — | 1/7 |
| フィセチン | — | — | ✅ | ✅ | — | — | ✅ | 3/7 |
全員一致:オメガ3が「最強の基本」である理由
この表を見て改めて思うのは、オメガ3だけが7人全員で一致しているということ。
2月の記事ではマグネシウムとD3も「全員一致」と書いたけど、厳密に調べ直すとマグネシウムは5/7、D3は6/7。本当に7/7で全員が摂っているのはオメガ3だけだった。
しかもタイミングよく、2026年4月に出たRCT(64名、二重盲検)では、EPA 500mg + DHA 250mg/日を3ヶ月摂取した群で、ストレス(PSS)、不安(GAD-7)、うつ(PHQ-9)、睡眠の質(PSQI)のすべてがp < 0.001で有意に改善している。
心血管だけじゃなく、メンタルヘルスと睡眠にも効果があるというデータが積み上がっている。バイオハッカー全員が摂っている理由が分かる。
意見が分かれるNMNやラパマイシンに悩む前に、オメガ3を毎日摂る方がずっと大事。
ラパマイシン問題:同じ成分で判断が真逆に分かれる
2026年春、もっとも議論が分かれているのがラパマイシン。
- Attia:継続(動物実験での寿命延長データを重視)
- Sinclair:新たに追加
- Johnson:中止(副作用を理由に)
ラパマイシンの詳しい比較は別記事にまとめているけど、ここで重要なのはトップクラスのバイオハッカーでも判断が割れるということ。
しかもラパマイシンは処方薬。一般人が手を出す領域ではない。
私の結論はシンプルで、判断が分かれるものには手を出さない。全員一致のオメガ3とD3を続ける方が、よっぽど確実。
「簡素化」のトレンドが意味すること
今回のアップデートで一番印象的なのは、極端なバイオハッカーほど引き算しているという流れ。
- Johnsonはラパマイシンを中止し、NMNを週6日に減量
- SinclairはタウリンとTMGを中止
- Hubermanは以前推していた成分に慎重姿勢
これって、「たくさん飲めばいいわけじゃない」ということを、彼ら自身が証明していると思う。
Johnson本人が「コアの健康改善は月100ドル以下で達成可能」と言っている。つまり基本のサプリ(オメガ3、D3、マグネシウムあたり)で十分だという意味。
年間200万ドル投資する人がそう言うなら、月2,000〜3,000円のビッグ3で十分だと私は思ってる。
私のスタック:2月から変わっていないもの
正直に言うと、この2ヶ月で私のスタックは何も変わっていない。
毎日続けているもの
1. オメガ3
- 魚を食べない日に摂る
- 最近のRCTでストレスや睡眠にも効果があると知って、ちょっと嬉しかった
- 月1,500円くらい
2. ビタミンD3 + K2
- 朝食と一緒に5,000 IU
- 春になって日照時間が増えたけど、まだ続けている
- 月500円くらい
3. マグネシウム(グリシン酸)
- 夜、200mg
- カモミールティーと一緒に飲むのがルーティン
- 月700円くらい
合計で月2,700円くらい。これで十分だと思ってる。
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変えなかった理由
バイオハッカーたちのスタックが動いても、基本の3つは誰もやめていない。動いているのはラパマイシンやメトホルミンなどの「攻めの成分」だけ。
私が摂っているのは「守りの基本」だから、変える理由がない。
NMNは2月の記事でも書いたけど、3ヶ月試して体感がなかったのでやめたまま。Attiaが使っていないし、Johnsonでさえ週6日に減量している。今のところ、復活させる理由は見当たらない。
バイオハッカーの変更から学ぶ3つのこと
1. 副作用は誰にでも起きる
Johnsonでさえラパマイシンの副作用に耐えられなかった。Sinclairはメトホルミンで胃腸障害が出た。
「有名人が使っているから安全」ではない。体の反応は人それぞれ。
2. 全員一致の成分が「真の基本」
7人の意見が分かれるNMN(5/7)、ラパマイシン(2/7)、フィセチン(3/7)は、まだ「基本」とは言えない。
7/7で一致しているオメガ3こそ、本当の基本。6/7のD3もほぼ基本。この2つを押さえておけば、それだけで十分なスタートライン。
3. スタックは変わるもの
2月→4月のたった2ヶ月で、JohnsonもSinclairもスタックを変更した。
「2026年春の最新スタック」は、秋には変わっている可能性が高い。だからこそ、流行を追いかけるより、エビデンスが安定している基本を続ける方が賢い。
まとめ:シンプルが最強、という結論は変わらない
| 2026年春の動き | 私の判断 |
|---|---|
| Johnsonがラパマイシン中止 | そもそも選択肢に入れていない → 変更なし |
| Sinclairがベルベリンに切替 | 処方薬の話。私には関係ない → 変更なし |
| オメガ3が7/7で全員一致 | 最初から摂ってる → 継続 |
| NMNをJohnsonが減量 | やめた判断に自信が持てた → 復活せず |
| ラパマイシンで意見が真逆 | 判断が分かれるものには手を出さない → スルー |
極端なバイオハッカーたちが「減らす」方向に動いている。
この流れを見て思うのは、最初からシンプルだった私のスタックは、実は正しかったのかもしれないということ。
月2,700円のオメガ3 + D3 + マグネシウム。カモミールティーとエプソムソルト入浴。
これを毎日淡々と続けることが、結局いちばん効果的だと思う。
続けられることが、私にとっては最強のエビデンス。
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