歯周病の補助療法、プロバイオティクスとオメガ3で歯茎ケアを習慣化

歯周病の補助療法、プロバイオティクスとオメガ3で歯茎ケアを習慣化

歯周病、日本人の8割が罹患しているという。

定期的に歯医者に通っていても、「もう少しケアを」と言われる。歯磨き、フロス、定期検診。でも、他にできることはないか。

そう思って調べていたら、プロバイオティクスオメガ3が歯周病治療の補助として研究されていることを知った。

しかも、複数のメタアナリシスがある。今回はそのエビデンスを確認して、私が始めた習慣を紹介する。

歯周病治療の補助療法とは

歯周病治療の基本は、スケーリング・ルートプレーニング(SRP)。歯石やバイオフィルムを機械的に除去する処置。

でも、重度の歯周病や再発しやすい人には、それだけでは不十分なことも。そこで注目されているのが「補助療法」。

最新のナラティブレビュー(de Molon 2026)では、以下の補助療法がまとめられている。

カテゴリ具体例
宿主調節療法低用量ドキシサイクリンなど
プロバイオティクスLactobacillus reuteri など
天然化合物クルクミン、レスベラトロール
デバイス療法抗菌光力学療法(aPDT)

この中で、サプリで日常的に取り入れられるのがプロバイオティクスとオメガ3。

プロバイオティクスのエビデンス

最新メタアナリシス(2025年)

Benavides-Reyes et al.の2025年メタアナリシスは、24研究(歯肉炎10、歯周炎14)を解析。

歯周炎への効果:

指標効果p値
プラーク指数(PI)有意に低下p = 0.001
出血指数(BOP)有意に低下p = 0.021
プロービング深さ(PPD)低下傾向p = 0.077

プラーク(歯垢)と出血が有意に減少。PPDは有意差なしだが、短期フォローアップでは有意な改善が見られた(p = 0.019)。

先行メタアナリシス(2020年)

Ho et al.の2020年メタアナリシスでは、10のRCTを解析。

  • 3ヶ月時点:CAL(歯周組織付着)とPPD、ともに有意な改善
  • 6-9ヶ月:効果減弱
  • 12ヶ月:再び有意な改善

継続が大事という結果。また、ベースラインPPD 5mm以上の重症例でより大きな効果が見られた。

プロバイオティクスのメカニズム

  1. 病原菌の競合阻害: 善玉菌が歯周病菌の居場所を奪う
  2. 抗炎症作用: 炎症性サイトカインの産生を抑制
  3. バイオフィルム形成阻害: 歯垢の形成を抑える

オメガ3脂肪酸のエビデンス

メタアナリシス(2023年)

Miroult et al.の2023年メタアナリシスは、7研究を解析。

指標効果サイズ(SMD)95% CIp値
PPD reduction-0.78-1.02 to -0.54p < 0.0001
CAL reduction-0.80-1.04 to -0.56p < 0.0001

効果サイズ0.78-0.80は「中〜大」の効果。6/7研究でPPD、5/7研究でCALが有意に優れていた。

推奨レベル明記(2022年)

Van Ravensteijn et al.の2022年メタアナリシス(10のRCT)では、より具体的な数値が示されている。

指標追加効果
PPD reduction+0.39mm
CAL gain+0.41mm

「中程度の推奨」(moderate recommendation) と明記。これは歯周病学会が推奨を出せるレベル。

オメガ3のメカニズム

  1. SPM(炎症収束脂質メディエーター)産生: EPA/DHAからレゾルビン、プロテクチンが作られ、炎症を「消す」
  2. 破骨細胞抑制: 歯槽骨の吸収を抑える
  3. 組織修復促進: 創傷治癒を改善

エビデンスの比較

補助療法メタアナリシス効果サイズ推奨度
プロバイオティクス複数あり小〜中弱〜中
オメガ3複数あり中(SMD 0.78-0.80)中程度

オメガ3のほうがエビデンスは強い。ただし、両方を組み合わせるのが合理的だと思う。

私の実践方法

オメガ3:毎日のサプリ + 週3-4回の魚

項目内容
サプリEPA + DHA 1,000mg/日
食事週3-4回は魚料理
タイミング食後(吸収率UP)

研究では1-3g/日のオメガ3が使われている。普通のサプリ(1,000mg)なら無理なく続けられる。

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口腔用プロバイオティクス:就寝前に1粒

項目内容
タイミング就寝前、歯磨き後
形態ロゼンジ(舐めて溶かす)
菌株BLIS K12、L. reuteri など

普通のプロバイオティクス(腸用)ではなく、口腔用を選ぶのがポイント。舐めて溶かすことで、口腔内に善玉菌が定着する。

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私の夜のルーティン

  1. 歯磨き + フロス
  2. 口腔用プロバイオティクス(舐めて溶かす)
  3. そのまま就寝(水は飲まない)

これを1ヶ月続けている。

1ヶ月試した感想

良かったこと

朝の口のネバつきが減った

口腔プロバイオティクスを始めてから、朝起きたときの不快感が減った気がする。プラシーボかもしれないが、体感としてある。

フロスで出血しにくくなった

以前は奥歯のあたりでたまに出血していたが、最近は減った。これはオメガ3の効果かもしれない。

正直なところ

歯周ポケットの深さは分からない

PPDやCALは歯医者で測定してもらわないと分からない。次の定期検診で確認したい。

続けやすさは問題なし

オメガ3は食後に飲むだけ。口腔プロバイオティクスも寝る前に舐めるだけ。負担は感じていない。

注意点

歯科治療の代替ではない

これらはあくまで「補助療法」。歯周病の治療はまず歯医者。サプリだけで治そうとしないこと。

重度の歯周病は必ず受診

歯茎から膿が出る、歯がグラグラする、口臭がひどいなどの症状があれば、まず歯科医を受診。

オメガ3の注意

  • 血液凝固に影響する可能性(高用量で)
  • 手術前は医師に相談
  • 魚アレルギーの人は注意

誰におすすめか

向いている人

  • 定期検診で「歯周病予備軍」と言われた人
  • 歯茎の出血が気になる人
  • 口腔ケアにプラスアルファしたい人
  • オメガ3をすでに摂っている人(歯周病対策にもなる)

向いていない人

  • 重度の歯周病がある人(まず歯科医へ)
  • サプリを毎日続けるのが苦手な人
  • 魚アレルギーの人(オメガ3はアルガエオイルで代替可)

コスパ比較

オメガ3

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まとめ

歯周病の補助療法、エビデンスを調べた感想:

  • プロバイオティクス: プラーク・出血に有意な効果(24研究のメタアナリシス)
  • オメガ3: PPD・CALに中程度の効果(SMD 0.78-0.80)、中程度の推奨
  • 組み合わせ: 両方を日常に取り入れるのが合理的

続けられることが、歯茎ケアでも最強のエビデンス。

就寝前に口腔プロバイオティクス、食後にオメガ3。これなら無理なく続けられる。

次の歯科検診で結果を確認したい。

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