CO2セラピーを自宅で始める、ぬるめ炭酸浴で皮膚血流300%増加のエビデンス
炭酸泉、温泉地で人気の泉質。
ドイツでは「心臓の湯」と呼ばれ、医療として使われている。でも、温泉に毎日通うのは無理。
そこで調べたのが、自宅でできる炭酸浴。重炭酸入浴剤を使えば、浴槽で炭酸泉を再現できる。
でも、本当に効果はあるのか。エビデンスを確認してから始めたい。そう思って論文を調べてみた。
炭酸浴の血流改善効果
皮膚血流が300-779%増加
Hartmann et al.(1997年)のランダム化試験では、末梢動脈疾患の患者18名を対象に、炭酸浴と普通湯を比較。
条件: 34°C、CO2濃度1200mg/kg、20分間
| 指標 | 変化 |
|---|---|
| レーザードップラー信号 | +300% |
| 血管運動振幅 | +300% |
| 経皮酸素分圧(PO2) | +10% |
普通のお湯では変化なし。炭酸だけが血流を増やしていた。
38度でも43度と同等の効果
Ogoh et al.(2016年)の研究では、健常成人12名で炭酸浴の効果を検証。
条件: 38°C、CO2濃度1000ppm、20分間
結果:
- 血流依存性血管拡張反応(FMD)が有意に改善(P < 0.01)
- 皮膚血流の増加とFMD改善が正の相関
重要な発見: 38°Cの炭酸浴は、43°Cの普通湯と同等の皮膚血流を得られる。
つまり、ぬるめのお湯でも、炭酸があれば熱い湯と同じ血流効果が得られる。
続報:皮膚血流は779%増加
Ogoh et al.(2018年)の追加研究では、炭酸浴の効果をさらに詳しく調べた。
対象: 健常成人男性10名 条件: 38°C炭酸浴 vs 普通湯
| 指標 | 炭酸浴 | 普通湯 |
|---|---|---|
| 膝窩動脈血流 | 38→83 mL/min | 変化なし |
| 皮膚血流 | +779% | 変化なし |
注意点: 深部の筋肉血流は変化なし。効果は主に皮膚に限定される。
なぜ炭酸で血流が増えるのか
1. ボーア効果
CO2がヘモグロビンの酸素親和性を下げる。結果、組織への酸素供給が増える。
2. 直接的な血管拡張
CO2が血管平滑筋に作用し、血管を拡張。NO-cGMP系が活性化する。
3. 血管新生の促進(長期効果)
Irie et al.(2005年)のCirculation誌の研究では、マウスの虚血モデルで興味深い結果が出ている。
- 側副血管形成: 4.1倍
- 毛細血管密度: 3.7倍
- 血管内皮前駆細胞: 24倍
これは動物実験だが、継続的な炭酸浴が血管の健康に良い可能性を示唆している。
自宅での実践方法
研究に基づく条件
| パラメータ | 研究での値 | 自宅での目安 |
|---|---|---|
| CO2濃度 | 1000-1200 ppm | 1000ppm以上 |
| 温度 | 34-38°C | 38°C(ぬるめ) |
| 時間 | 10-35分 | 15-20分 |
| 頻度 | 毎日〜週数回 | 週2-3回 |
ポイント1: ぬるめのお湯でOK
38°Cで十分な効果がある。熱い湯に我慢して入る必要はない。むしろぬるめの方が長く入れて、リラックスできる。
ポイント2: 最低15分は入る
研究では10-35分の入浴で効果を確認。短すぎると効果が薄い可能性がある。
ポイント3: 追い焚きはしない
追い焚きするとCO2が抜けてしまう。炭酸入浴剤を入れたら、そのまま入浴を。
重炭酸入浴剤の選び方
なぜ「重炭酸」なのか
普通の炭酸入浴剤は、シュワシュワと泡が出てすぐに炭酸が抜ける。
一方、重炭酸入浴剤は、重曹+クエン酸の中和反応で「重炭酸イオン」を発生させる。泡は少ないが、炭酸が長時間持続する。
私のおすすめ
定番: BARTH
中性重炭酸入浴剤の代表格。無香料・無着色で、敏感肌にも使いやすい。
コスパ重視: 薬用ホットタブ
BARTHより価格が抑えめ。医薬部外品なので効能効果を謳える。
コスパ比較
| 商品 | 90錠価格 | 1回あたり |
|---|---|---|
| BARTH | 約6,600円 | 約220円 |
| 薬用ホットタブ | 約5,800円 | 約193円 |
1回あたり200円前後。週2-3回なら月1,600-2,600円程度。
2週間試した感想
良かったこと
入浴後のポカポカが続く
普通のお湯だと10分で冷えてくるが、炭酸浴後は30分以上温かさが持続する。これは体感としてはっきり分かる。
ぬるめでもしっかり温まる
38°Cは最初「ぬるい」と感じるが、15分も入ると芯から温まる。のぼせにくいので、長く入れる。
肌がすべすべになる
これは副次的な効果だが、入浴後の肌触りが良くなった気がする。
正直なところ
冷え性が治ったかは分からない
血流改善は一時的なもの。長期的な冷え性改善にはもっと時間がかかるかもしれない。
コスパはやや高め
1回200円は、普通の入浴剤より高い。でも、エプソムソルトより効果を実感しやすいので、続ける価値はある。
注意点
効果は皮膚血流がメイン
深部の筋肉血流は変化しない。運動後のリカバリーなど、深部の血流を増やしたい場合は別のアプローチが必要。
心臓病・高血圧がある場合
血管拡張作用があるため、持病がある場合は医師に相談を。
長時間入りすぎない
血管拡張で血圧が下がる可能性がある。最初は15分程度から始めて、体調を見ながら調整。
誰におすすめか
向いている人
- 冷え性で困っている人
- 熱い湯が苦手な人
- 入浴後すぐに冷える人
- リラックス効果を高めたい人
- エビデンスのある入浴法を試したい人
向いていない人
- 入浴剤にコストをかけたくない人
- 短時間入浴派の人(最低15分は必要)
- 深部の筋肉疲労を取りたい人
まとめ
CO2セラピー(炭酸浴)のエビデンスを調べた結論:
- 皮膚血流: +300-779%(複数のヒト試験)
- 温度: 38°Cで43°Cの普通湯と同等の効果
- 時間: 15-20分、週2-3回が目安
- 推奨: 弱〜中(RCTあり、ただし小規模)
続けられることが、私にとっては最強のエビデンス。
ぬるめのお湯で長くリラックス。入浴後のポカポカが長続き。これなら無理なく習慣化できる。
エプソムソルトと違って、血流改善のエビデンスがしっかりあるのも安心。
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