PMS対策に試したこと、ビタミンB6とマグネシウムの体感を分けて考える
PMSで試したことを、雰囲気のまま終わらせたくなかった
PMSって、毎月あるのに毎月少しずつ違う。
- イライラが前に出る月
- むくみが重い月
- 眠いのに浅い月
- なんとなく全部が雑にしんどい月
私はこの揺れがあるからこそ、
何が自分に合っていて、何がただの期待だったのか
を一度ちゃんと整理したくなった。
その中で何度も出てきたのが、
- ビタミンB6
- マグネシウム
の2つ。
でも論文を見ていくと、この2つは同じ重さでは語れない。
先に結論: PMSで少し筋が良いのは、今のところB6の方
ここは最初に正直に置いておきたい。
2025年の systematic review では、PMSの psychological symptoms に対する nutritional interventions をまとめた結果、
- vitamin B6
- calcium
- zinc
は比較的一貫して positive effects があった。
一方で、
- magnesium
は insufficient evidence と整理されていた。
私は最初、マグネシウムの方がPMSっぽいと思っていた。
でも recent review の位置づけは、少なくとも
B6の方が一歩前、Mgはまだ慎重
なんだよね。
B6は、気分の角が立つ時に寄せて考えやすい
1999年の BMJ systematic review では、B6は placebo より
- overall premenstrual symptoms: OR 2.32
- depressive symptoms: OR 1.69
という数字だった。
ただし、ここは trial quality が低い。
だから私は、この数字を「かなり効く」とは読まない。
でも、完全に無視するにはもったいない。
さらに 1989年の crossover trial では、50 mg/day の pyridoxine で
- depression
- irritability
- tiredness
みたいな emotional type symptoms に改善が出ていた。
somatic symptoms には差がなかった。
この結果を見ると、B6は私の中で
PMSの全部に効くもの ではなく、
気分の角が立つ時に候補に上がるもの
になった。
マグネシウムは、ゼロではない。でも決定打とも言いにくい
マグネシウムも、完全に雰囲気ではない。
1991年の trial では、360 mg Mg で negative affect と total score の改善が出ている。
さらに 1998年の crossover trial では、200 mg/day の MgO を2サイクル使って、
- weight gain feeling
- swelling
- breast tenderness
- abdominal bloating
みたいな fluid retention 系の症状が2か月目に改善していた。
ここを読むと、私は
Mgは mood というより body 寄り
で見た方がしっくりくると思った。
むくみ、張り、重さ。
このあたり。
ただ、ここで止めておきたい。
recent review は magnesium を強く支持していないし、試験も古くて小さい。
だから私は、Mg を
やってみる余地はある
くらいで置く。
B6とMgを一緒にすると、少しだけ筋が良く見える
2000年の trial では、
- 200 mg Mg
- 50 mg vitamin B6
- 200 mg Mg + 50 mg B6
- placebo
を比べている。
その結果、単独介入では全体差がはっきりせず、Mg + B6 で anxiety-related symptoms に小さいシグナルが出ていた。
ただし、ここでも effect は small。
しかも著者自身が、MgO absorption was poor と書いている。
私はこういう結果を見ると、
組み合わせは悪くないかもしれない
とは思う。
でも、
B6とMgをセットで飲めば決まり
とは思わない。
私が体感を分けて考えた理由
PMSって、全部を一つの言葉で呼んでいるけど、中身はかなり違う。
だから私も最初から、
- イライラ
- 落ち込み
- だるさ
- むくみ
- 胸の張り
- お腹の張り
を同じ箱に入れない方がいいと思った。
論文の並びと自分の感覚を合わせると、今のところ私の整理はこう。
- B6: irritability, mood swings, tiredness に寄せて考える
- Mg: bloating, swelling, breast tenderness, “重い感じ” に寄せて考える
もちろん、これは私の切り分けであって、万人にそのまま当てはめるつもりはない。
でも、少なくとも
全部に効く前提で一気に期待しない
方が、試す時にラクだった。
だから私は、高用量をそのまま真似したくなかった
ここはけっこう大事。
NIH ODS の Vitamin B6 consumer page では、成人の推奨量は 1.3 mg/日。
一方、PMS試験でよく出てくるのは 50-100 mg/日。
しかも同ページでは、高用量サプリを長く続けると nerve damage の可能性があると書かれている。
US側の UL は 100 mg/日 だけど、ODS は EFSA 2023 が成人 12 mg/日 の lower UL を設定したことも紹介している。
これを見た時、私は
RCTの数字をそのまま、なんとなく毎日続けるのは違うな
と思った。
マグネシウムも同じ。
NIH ODS の Magnesium consumer page では、女性の推奨量は 310-320 mg/日。でも supplement / medication 由来の UL は 350 mg/日 で、取りすぎると diarrhea, nausea, abdominal cramping がありうる。
だから私は、この2つを
雑に盛ればいい栄養
とは見ていない。
私なら、PMSでこの順番にする
完璧な正解はないけれど、私はこう考える。
1. まず「何がつらいか」を一つだけ決める
- mood swings なのか
- irritability なのか
- bloating なのか
- 胸の張りなのか
ここをぼかしたまま全部試すと、何が合ったのか分からなくなりやすい。
2. 気分面が前に出る月は、B6を先に見る
B6 は根拠の確度が少し高い。
だから私は、
- イライラ
- しんどさ
- mood side
が主役の月は、B6 を先に考える方が自然だと思っている。
3. 体の重さや張りが前に出る月は、Mgを補助線にする
Mg は、
- むくみ
- お腹の張り
- 胸の張り
の方に置くと期待値が合いやすい。
食事側なら、木綿豆腐でマグネシウム補給する習慣 や マグネシウムの成分ページ みたいに、food first で組む方が私は気楽だった。
4. 最初から全部重ねない
- B6
- Mg
- カフェイン調整
- チョコ
- ハーブ
を一気にやると、結局わからなくなる。
私はこういう時、1-2サイクルごとに一個ずつの方が、自分の体感を読みやすいと思っている。
強いPMSは、栄養だけで抱え込まない
ここも最後に置いておきたい。
栄養介入って、手を出しやすい。
でも、
- 生活にかなり支障が出る
- 毎月仕事や家事が止まる
- 気分の落ち込みが強い
- PMDDっぽい
このレベルなら、B6やMgだけで抱え込む話ではない。
PMSを栄養で少し整えるのはあり。
でも、標準治療や婦人科相談を避ける理由にはしない。
B6を試すなら、低用量から始めやすいものを選びたい。
1粒25mgで用量を調整しやすい。PMS期の気分面が気になる人に。240粒でコスパもいい。
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Mgは食事で足りない分の補助線として。
クエン酸マグネシウム+リンゴ酸マグネシウム。PMS期のむくみや張りが気になる時に、食事と合わせて試しやすい。
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桂木の結論
PMS対策で私がいちばん整理したかったのは、
B6 と Mg を同じ温度で期待しない
ことだった。
今の私の理解では、
- B6 は気分面に少し筋がいい
- Mg はむくみや張りの補助線として見る
- どちらも高用量を雑に真似しない
このくらいが、いちばん現実に近い。
体感は大事。
でも、体感だけで決めない。
私はこの距離感で、PMSと付き合いたいと思っている。

