コラーゲンサプリのエビデンスは弱い?それでも私が1年以上続けている理由

コラーゲンサプリのエビデンスは弱い?それでも私が1年以上続けている理由

「コラーゲンって本当に効くの?」

これ、サプリに興味がある人なら一度は考えたことがあると思う。

私も最初は半信半疑だった。「飲んだコラーゲンがそのまま肌に行くわけないでしょ」って。

でも、調べてみると意外と研究があって、しかも複数のメタアナリシスで「有意差あり」と報告されている。一方で、「エビデンスが強い」とは言い切れない理由もある。

今日は、コラーゲンのエビデンスを正直に検証した上で、それでも私が続けている理由を書いてみようと思う。

以前、エビデンス弱いけど好きなアイテムでも少し触れたけど、コラーゲンについてはもっと深掘りしたかった。

コラーゲンサプリのメタアナリシスを調べてみた

まず、PubMedで「コラーゲン サプリ 肌」に関するメタアナリシスを検索してみた。

研究1: de Miranda et al., 2021

International Journal of Dermatologyに掲載されたメタアナリシスでは、19のRCT(ランダム化比較試験)、計1,125名のデータを分析している。

結果は:

  • 肌の水分量:プラセボより有意に改善
  • 肌の弾力性:プラセボより有意に改善
  • シワ:プラセボより有意に減少

特に、90日間の摂取で効果が確認されたという報告。

研究2: Pu et al., 2023

2023年に発表されたNutrientsのメタアナリシスでは、さらに大規模な26のRCT、1,721名を分析。

結果は:

  • 肌の水分量:Z = 4.94, p < 0.00001(統計的に非常に有意)
  • 肌の弾力性:Z = 4.49, p < 0.00001(統計的に非常に有意)

p値が0.00001未満というのは、偶然でこの差が生じる確率がほぼゼロということ。統計的には「効果あり」と言っていい。

研究3: Choi et al., 2019

Journal of Drugs in Dermatologyのシステマティックレビューでは、11研究・805名を分析。

用量は2.5〜10g/日、期間は8〜24週間

結論として:

“Preliminary results are promising for the short and long-term use of oral collagen supplements” (短期・長期使用どちらでも有望な結果)

「エビデンス弱い」と感じる理由

ここまで読むと「エビデンスあるじゃん」と思うかもしれない。

でも、私が「弱い」と感じる理由がいくつかある。

1. 業界資金の研究が多い

コラーゲン研究の多くは、コラーゲンメーカーがスポンサーになっている。これは利益相反(conflict of interest)の可能性がある。

もちろん、業界資金=嘘とは限らない。でも、客観性に疑問が残るのは事実。

2. 「統計的に有意」と「体感できる」は別

p値が小さいからといって、鏡を見て「肌が変わった!」と実感できるかは別問題。

効果サイズ(effect size)を見ると、改善はあるけど「劇的」ではない。個人差も大きい。

3. コラーゲンは消化される

「飲んだコラーゲンがそのまま肌に届く」というのは誤解。コラーゲンは消化されてアミノ酸やペプチドに分解される。

ただ、メカニズムの研究(Barati et al., 2020)によると、コラーゲンペプチドが線維芽細胞に直接作用する可能性や、血中に移行するジペプチド・トリペプチドの存在が示唆されている。

「完全に無意味」ではないけど、「そのまま肌に行く」わけでもない。

私が続けている理由

エビデンスが「強い」とは言えない。それでも私がコラーゲンを続けているのは、いくつか理由がある。

1. 害がないことは確認されている

複数のレビューで、コラーゲンサプリの安全性は良好と報告されている。副作用の報告もほぼない。

「効かないかもしれないけど、害もない」なら、試す価値はあると思う。

2. アミノ酸源として悪くない

コラーゲンにはグリシン、プロリン、ヒドロキシプロリンといったアミノ酸が豊富に含まれている。

特にグリシンは睡眠にも関係するアミノ酸。私は夜にコラーゲンを飲んでいるので、睡眠への影響も少し期待している(これは別記事で深掘りしたい)。

3. 習慣として続けやすい

毎朝のコーヒーに粉末のコラーゲンを入れるだけ。味も変わらないし、手間もかからない。

「続けられること」が私にとっては最強のエビデンス。どんなに効果があっても、続けられなければ意味がない。

4. 価格と効果のバランス

高級美容液は月に1万円以上かかることもある。コラーゲンサプリなら、月2,000〜3,000円程度。

「統計的に有意な改善」が、この価格で得られるかもしれないなら、QOL込みで選ぶ価値がある。

海洋性 vs 牛由来、どちらを選ぶ?

コラーゲンには主に「海洋性(マリン)」と「牛由来(ボバイン)」がある。

Puらのメタアナリシスによると、コラーゲン源による効果の差は統計的に有意ではなかったという結果が出ている。

つまり、どちらを選んでも大きな差はない可能性が高い。

私が海洋性を選んでいる理由は:

  • 魚由来なので、牛肉を避けている人でも飲みやすい
  • 分子量が小さいものが多い(吸収に有利という説も)
  • なんとなく「軽い」イメージがある(これは完全に主観)

牛由来のコラーゲンを選ぶなら、こちらも定番。

私の飲み方

毎朝のルーティンとして、コーヒーにコラーゲンパウダーを入れている。

タイミング: 朝食時(コーヒーに混ぜて) : 5g程度(付属スプーン1杯) 期間: もう1年以上続けている

最初の3ヶ月くらいは「効いてるのかな?」と思っていたけど、今は「続けている安心感」の方が大きい。

効果を実感しているか?と聞かれると、正直「分からない」。でも、やめたときに悪化するのが怖いから続けている。これもプラシーボかもしれないけど、プラシーボも効果のうちだと思ってる。

まとめ

コラーゲンサプリのエビデンスを正直に検証した結果:

  • 複数のメタアナリシスで肌の水分量・弾力性の改善は統計的に有意
  • ただし、業界資金の研究が多く、効果サイズは「劇的」ではない
  • 安全性は良好、副作用の報告はほぼなし
  • 「統計的に有意」と「体感できる」は別の話

それでも私が続けている理由:

  1. 害がないことが確認されている
  2. グリシンなどのアミノ酸源として悪くない
  3. 習慣として続けやすい
  4. 価格と効果のバランスが良い

エビデンスは「強い」とは言えないけど、「弱いけど好き」で続けるのも、私らしい選択だと思ってる。

調べた上で、害がないなら、好きなもの選んでいいと思う。

今回紹介したサプリ

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結城 優衣

QOL研究家。エビデンス弱いのは分かった上で、QOL込みで選ぶ。続けられること、気分が上がることも効果のうちという考え。

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