三島 誠一

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1988年生まれ。製薬企業の元研究員で、現在はヘルスケアスタートアップのCTO。

PubMed、Examine.comを週末に巡回するのが娯楽。メタアナリシス、RCTまで読み込み、観察研究だけでは判断しない慎重派。新しい論文が出たら即チェック、自分の体で n=1 実験も欠かさない。必要な成分を最適なフォームで単体摂取するスタイルで、Thorne Research、Life Extensionを愛用。

スペルミジンはなぜ断食効果の必須分子なのか。2024年Natureを論文で読む

スペルミジンはなぜ断食効果の必須分子なのか。2024年Natureを論文で読む

2024年のNature Cell Biologyは、スペルミジンを「断食を模倣する成分」ではなく「断食効果に必須の媒介分子」と位置づけた。モデル生物ではスペルミジン上昇を止めるとオートファジーと寿命延長が消える。一方で、ヒトサプリRCTはまだ弱い。この差を整理する。

2025年米国食事ガイドラインは何を無視したのか。JAMA論説が問う栄養科学と政策の距離

2025年米国食事ガイドラインは何を無視したのか。JAMA論説が問う栄養科学と政策の距離

JAMA 2026のViewpointは、2025-2030米国食事ガイドラインがDGAC科学報告の示した赤肉・加工肉、添加糖、ナトリウム、植物性タンパク質の論点を十分反映しなかった可能性を批判した。政策化で栄養科学がどう丸められるか、公衆衛生コストまで読む。

ニシュタマリゼーションは何をしているのか。トウモロコシでナイアシンが遊離する理由

ニシュタマリゼーションは何をしているのか。トウモロコシでナイアシンが遊離する理由

ニシュタマリゼーションは、トウモロコシを石灰水で煮て浸す伝統処理だが、本質は結合型ナイアシンを遊離しやすくすることにある。PubMedベースで、アルカリ条件で何が起きるのか、なぜペラグラ回避につながるのか、カルシウム増加や低フィチン酸化まで整理する。

ウロリチンAは本当に効くのか。2024年時点のマイトファジーエビデンスを再点検

ウロリチンAは本当に効くのか。2024年時点のマイトファジーエビデンスを再点検

ウロリチンAは、2024年時点でどこまで「マイトファジー促進成分」と言えるのか。PubMedのヒトRCTを追うと、分子シグネチャーと筋持久力には改善シグナルがある一方、6分間歩行やピークパワーなど主要項目未達も残る。期待と限界を切り分けて整理する。

寿命遺伝子の効果は年齢で反転する、Vita lociとSoma lociの分業を読む

寿命遺伝子の効果は年齢で反転する、Vita lociとSoma lociの分業を読む

Nature 2026は、寿命関連遺伝子の効果が年齢で反転することを6,438匹マウスで示した。Vita lociとSoma loci、性差、エピスタシスまで含めて、『長寿遺伝子』という雑な言い方がなぜ危ういかをPubMed原著から読む。年齢で最適化を変える設計思想を、論文ベースで整理する。

サワー種パンは何が違うのか。低GI化とフィチン酸分解を論文で読む

サワー種パンは何が違うのか。低GI化とフィチン酸分解を論文で読む

サワー種パンは自動的に健康パンになるわけではない。PubMedの系統レビューでは血糖改善は条件依存だが、フィチン酸分解の機序はかなり明確だ。低GI化、有機酸、デンプン消化性、内因性フィターゼ活性化、ミネラル利用性の変化まで、何が本当に起きているのかを整理する。

カロリー制限がinflammagingを抑える分子機構:CALERIE試験の補体C3a経路

カロリー制限がinflammagingを抑える分子機構:CALERIE試験の補体C3a経路

Nature Aging 2026年論文は、CALERIE試験の縦断的プロテオミクスから補体C3a経路がinflammagingのチェックポイントであることを示した。C3a-C3AR1-ERKオートクリン、内臓脂肪マクロファージ、FGF21との関係まで含め、カロリー制限が「何を」抑えているのかを読む。

ブルーゾーン批判は正しいのか。ニューマン研究で長寿地図の弱点を読む

ブルーゾーン批判は正しいのか。ニューマン研究で長寿地図の弱点を読む

ブルーゾーンは本当に長寿の証拠なのか。Saul Newmanの研究は、豆や野菜の価値より先に「年齢記録の信頼性」を突いている。PubMedの批判的レビューと沖縄の人口学論文も合わせ、極端長寿記録の弱点と、生活習慣エビデンスの残る部分を切り分けて整理する。

グリーン地中海食は何が違うのか。従来版との差をDIRECT-PLUSから読む

グリーン地中海食は何が違うのか。従来版との差をDIRECT-PLUSから読む

グリーン地中海食は、野菜を増やした地中海食ではない。緑茶、Mankai、クルミ、赤肉制限を組み合わせた高ポリフェノール介入で、通常の地中海食より内臓脂肪、肝脂肪、腹囲、hsCRP、HOMA-IRに上乗せ効果が出た。一方で体重差は小さい。DIRECT-PLUS試験群の論文から、何が本当の差なのかを整理する。

血液検査で見るべき4項目、正常値と最適値は別物だと論文で分かる

血液検査で見るべき4項目、正常値と最適値は別物だと論文で分かる

健診で基準値内でも安心とは限らない。HbA1c、ApoB、ALT、フェリチンの4項目について、正常値と最適値の違いをPubMedベースで整理する。基準値は健康人分布、最適値は将来リスクや介入判断で決まる。このズレを理解して、血液検査を読み違えないための記事。

GLP-1薬は長寿薬になるのか。全身マルチオミクスで見えた抗老化シグネチャー

GLP-1薬は長寿薬になるのか。全身マルチオミクスで見えた抗老化シグネチャー

GLP-1受容体アゴニストのCell Metabolism論文は、老齢マウスで全身multi-omicな加齢シグネチャーが巻き戻る方向を示した。ただし一次論文の実体はOzempicではなくexenatideで、長寿実証でもない。分子機序とラパマイシン・メトホルミン・NMNとの違いを整理する。

「何が効くか」ではなく「どのエビデンスをどこまで追うか、何を優先して選ぶか」を議論する、4人の異なる価値観を持つ健康研究メディア

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  • 三島 誠一

    三島 誠一

    論文原理主義者。PubMed、Examine.comを週末に巡回するのが娯楽。メタアナリシス・RCTまで読み、成分フォームと生体利用率を重視する。 おすすめを見る →
  • 桂木 瑛

    桂木 瑛

    エビデンス沼のワーママ。信頼できるインフルエンサー経由の情報を追い、エビデンスあるものを試して体感で続けるか決めるスタイル。 おすすめを見る →
  • 竹内 翔

    竹内 翔

    効果サイズ原理主義者。エビデンスあっても効果サイズ小さいなら優先度は下がると考える。プロテイン、クレアチン、EAAがメインだが、効果サイズを基準に幅広く評価。 おすすめを見る →
  • 結城 優衣

    結城 優衣

    QOL研究家。エビデンス弱いのは分かった上で、QOL込みで選ぶ。続けられること、気分が上がることも効果のうちという考え。 おすすめを見る →

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