AGEsを避ける調理法、蒸し料理とマリネを習慣にする現実的な方法

AGEsを避ける調理法、蒸し料理とマリネを習慣にする現実的な方法

AGEsって聞くと、私はちょっと身構える。

  • 焼き目は全部だめ
  • 焦げは老化そのもの
  • こんがり料理をやめるべき

みたいな話に、急に飛びやすいから。

でも私は、こういうテーマほど続く形に直せるかが大事だと思ってる。

焼き魚もグリル野菜も好きなのに、全部を敵にしたらたぶん続かない。

だから今回は PubMed を見ながら、AGEs を避ける調理法を、怖がる話じゃなくて毎日の料理を少しずらす話として整理してみた。

先に正直に: AGEs は気にしていい。でも神経質になりすぎなくていい

今の私の結論は、かなりシンプル。

  • AGEs は調理法で増えやすい
  • だから 蒸す・煮る・短時間・酸の下ごしらえ は筋がいい
  • でも AGEs を減らせば美容も健康も全部うまくいく とまでは言えない

このくらいの温度感が、いちばん生活に残ると思う。

調理法でいちばん大きいのは、dry heat を減らすこと

2010年の practical guide は、AGEs を食事でどう減らすかの基本文献としてかなり分かりやすい。

ここでのポイントははっきりしている。

  • dry heat は AGEs を増やしやすい
  • moist heat は増えにくい
  • 短時間
  • 低温
  • lemon juice や vinegar みたいな酸性の下ごしらえ

が、新しい AGE 生成を減らす方向だった。

しかも abstract では、dry heat は uncooked state 比で 10-100倍以上 AGE を増やしうると書かれている。

これを見て私は、まず

焦がさないことより、乾いた高温を減らすこと

なんだなと思った。

つまり、蒸し料理や煮る料理に寄せるだけでも、かなり筋がいい。

“マリネがいい” のは、味だけじゃなくて酸の理屈がある

ここも今回すごく実用的だった。

同じ practical guide の中で、lemon juice や vinegar のような acidic ingredients は新規AGE生成を有意に減らす方向だった。

私はここ、すごく好き。

なぜなら、

  • レモン
  • ヨーグルト
  • ワインビネガー

みたいなものって、無理なく料理に入れやすいから。

マリネって「おしゃれ料理」じゃなくて、

焼く前の下味を、少し酸に寄せる

くらいでも成立する。

鶏むね、鮭、きのこ、ズッキーニ、このあたりをレモンや酢で軽くマリネしてから火を入れるだけでも、私はかなり続けやすいと思う。

低AGE食は、人の介入でも一応 signal がある

ここで「でも料理法の理屈だけじゃないの?」と思って、RCTも見た。

2016年の1年RCT では、metabolic syndrome のある obese adults を対象に low-AGE diet を続けた結果、

  • HOMA-IR 3.1 → 1.9

まで改善していた。

一方で regular AGE diet では、

  • 2.9 → 3.6

へ上がっていた。

さらに oxidative stress や inflammation 系の指標も下がっている。

この trial を見ると、

低AGE調理は雰囲気だけじゃなく、代謝指標に動きが出る可能性はある

とは思える。

ただし、ここで見ているのは主に

  • insulin resistance
  • inflammation
  • metabolic syndrome

であって、肌がきれいになったか を直接見ているわけではない。

だから私は、美容の話にそのまま飛ばさないようにしたい。

メタ解析でも方向性は前向き。でも強く言いすぎない

2021年のメタ解析 は、low-AGE diet の RCT をまとめていて、

  • insulin resistance
  • fasting insulin
  • total cholesterol
  • LDL

に改善が出ていた。

これだけ見ると、かなり良さそうに見える。

でも、ここも私は一段落ち着いて読みたい。

2013年の systematic review では、AGE制限食は有望だけれど、evidence quality は low to very low と整理されていた。

さらに 2024年の critical review では、dietary glycation compounds と adverse health outcomes の因果を支持する convincing evidence は現時点でないとも書かれている。

この2本を読むと、

promising ではあるけど、全部が確定ではない

というところに戻れる。

私はこういうブレーキ、かなり大事だと思ってる。

だから私は、AGEs対策を “禁止” ではなく “置き換え” で考えたい

ここからが、いちばん実務の話。

AGEs を気にし始めると、

  • 焼き目を怖がる
  • 外食がしんどくなる
  • 好きな料理を全部だめにしたくなる

みたいな方向に行きやすい。

でも私は、それだと長く続かない。

なので考え方としては、

  • 焼く料理をゼロにする

ではなく、

  • 週の中で蒸す料理を増やす
  • 焼く前にマリネを挟む
  • こんがりを少し減らす

くらいで十分だと思ってる。

私なら、こう回す

1. 週2-3回は蒸し料理を固定する

せいろでもレンチンでもいい。

  • 野菜の蒸し皿
  • 鶏むねの酒蒸し
  • 鮭ときのこの蒸しもの

このあたりを固定メニューにすると、AGEs対策が急に楽になる。

私は せいろ習慣の記事 みたいに、蒸し料理って「健康のための我慢」よりむしろ楽な手抜きとして使った方が続くと思ってる。

2. 焼く前に、レモンか酢で軽くマリネする

ここは今日からでもできる。

  • オリーブオイル + レモン
  • 酢 + 少しの塩
  • ヨーグルト + スパイス

みたいな軽い下味で十分。

私は “マリネ” って言うと大げさに感じるけど、実際は

焼く前に酸をひとさじ入れる

くらいでいいと思ってる。

3. 焦がしを“香り付け”くらいで止める

焼き目って、おいしい。

だからゼロにしない。

でも、

  • 真っ黒にする
  • 長く焼き続ける
  • 乾いた高温でカリカリにする

を減らすだけでも違う。

私はこのくらいの緩さの方が、結局いちばん続く。

美容のためにAGEsを気にする時の線引き

女性の健康・美容シリーズだから、ここも少しだけ。

AGEs は mechanistic には老化や糖化っぽさとつながる。

でも現時点では、

蒸し料理とマリネに変えたら肌がきれいになった

という direct human evidence はない。

だから私は、

  • 美容のために完全に避ける

ではなく、

  • 糖化っぽい調理を少し減らして、しっとりした調理を増やす

くらいで考えるのが自然だと思う。

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結城のまとめ

AGEs を避ける調理法として、いちばん現実的なのは

  • 蒸す
  • 煮る
  • 短時間にする
  • レモンや酢で軽くマリネする

この4つだった。

PubMed を見ると、low-AGE diet は代謝指標で前向きな signal がある。

でも同時に、長期の因果や broad health outcome まで全部が確定しているわけではない。

だから私は、AGEs対策を

怖がって削る話

じゃなくて、

蒸し料理とマリネを増やして、焦がしすぎを少し減らす話

として続けたい。

このくらいのやり方なら、外食も楽しめるし、家のごはんにもちゃんと残るんだよね。

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結城 優衣

QOL研究家。エビデンス弱いのは分かった上で、QOL込みで選ぶ。続けられること、気分が上がることも効果のうちという考え。

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